B2Bの営業活動における、マーケティング、営業、カスタマーサクセスの共業プロセスモデル。
B2Bの営業活動における、マーケティング、営業、カスタマーサクセスの共業プロセスモデル。福田康隆氏が提唱して2005年以来セールスフォース・ジャパン(当時はセールスフォース・ドットコム)社内で活用され、他社でも営業オペレーション改革の参考にされるようになっている。 2019年に同氏が書籍『THE MODEL』(翔泳社)を上梓したことにより、SaaS企業を中心に認知が拡大した。
THE MODELにおけるプロセスは以下の4つのプロセスに分けられる。
B2Bの営業活動をプロセス化するメリットは、それぞれが担当業務に集中することで専門知識やスキルが向上し、リードの獲得と管理が効率化すること。インサイドセールスがリモートで顧客とのコミュニケーションを担当することで地理的な制約を克服できたり、専任のカスタマーサクセスが顧客と伴走することで顧客満足度が向上し、継続率が高まることも期待できる。また、各プロセスのKPIを設定してパフォーマンスを管理することで戦略の最適化や改善が可能になる。ただし、各プロセスにおいて担当者が自らのKPIだけを追い求めるようになると部門間の連携が手薄になるリスクもあるので、共通目標を設定して各プロセスを単なる分業から「共業」にシフトさせる必要がある。
各プロセスは主に以下のような指標で評価される。
目指すべきゴールから逆算して目標を立て、各プロセスにおける現在の進捗状況を正しく把握するためにITツールが役立つ。有効リード創出にはマーケティングオートメーション(MA)のリードスコアリング機能が有効であり、フィールドセールスの活動状況を可視化するためにはSFA/CRM(営業支援システム)が必須だ。顧客の利用状況をモニタリングし、解約の予兆を察知したり、対策を自動で実施したりする上ではカスタマーサクセスツール導入も検討したい。
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