ネット上のコミュニケーションへの機意識は依然として低いようです。
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツは、全国の10〜18歳までの男女618人および3〜18歳の子どもを持つ保護者1030人を対象に「第13回未成年者の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」を実施しました。
未成年者のスマートフォン所有率は93.7%。学齢別では小学生が84.5%、中学生と高校生がともに96.1%でした。平均利用時間は3.6時間で、前年比0.1時間減少しています。
ネット上のみでコミュニケーションを取る友達が「いる」と回答した未成年者は40.1%で、前年比2.6%の増加となりました。相手と実際に会った、またはこれから会いたいと希望する未成年者は全体で40.3%。このうち60.7%が「ネット上で話すうちに信頼できると感じた」ことを理由としています。
SNSの利用実態を聞くと、利用率は未成年者全体の89.8%に上りました。よく使うアプリは「LINE」「YouTube」「Twitter」「Instagram」の4つ。利用する内容は「趣味、好きなアーティスト、好きなもの・こと」に関する情報が58.9%で、最も多くなりました。
裏アカウントの所有率は未成年全体の40.4%。高校生では55.4%。中学生は34.0%ですが、それぞれ前年より減少しています。それに対して、小学生の所有率は32.0%ですが、前年比では5.5%の増加となりました。
SNSを通じて知り合った相手に未成年者が誘拐されたり自画撮り被害(自分の裸体などを撮影してメールで送るよう強要されたりそれにより脅迫されるといった被害)にあうといった事件がしばしば報じられています。しかし、当事者である未成年者および保護者の危機意識は依然として希薄のようです。自分の子どもが当事者になり得ると感じたネット上の事件は「特にない」とした保護者は38.3%。自分が当事者になり得ると感じた未成年者は42.1%でした。
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