「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」から、男女格差に焦点を当てた結果を発表しました。
3月8日は国際女性デー(International Women's Day)です。ビジネスSNS「LinkedIn」を運営するLinkedIn(リンクトイン)は世界22か国において18〜65歳の3万人を超える対象者に実施した「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」から、男女格差に焦点を当てた結果を発表しました。
調査では経済状況や幸福度(個人の実感や親との比較)、仕事で成功する自信などを指標として算出(「100」を自信の基準得点として使い、得点が高いほどその市場に暮らす人々がより強い自信を持っていることを表す)。結果を国別・男女別・世代別で比較しています。指標は以下の7つの要素から算出しています。
男女合わせた全体の結果において、日本は平均指標より2割も低く、全体的に自信がないということが明らかとなりました。
特に日本女性は「成功する自信」において、男性よりさらに7.5%低い結果となりました。また、国内における仕事機会のチャンスも男性と比較して6.5%低くなっています。他国では学歴や所得の高さに比例して、相対的な自信も高まりますが、日本ではどのレベルでも低くとどまっているのが特徴です。
「人生で成功するために何が重要ですか?」という質問に対して、日本では総合で機会平等(社会的平等)が3番目の要因として挙がりましたが、「重要である」と答えた男性が56%であるのに対して女性は68%と10ポイントも高く、機会平等に対する男女間の期待値のギャップが感じられます。
また、仕事の機会を阻害している具体的な要因については「家庭の幼児とサポート不足」が男性の7%に対して女性は16%に上り、日本女性が仕事をするためのサポートが社会的にも家庭においても十分に根付いていないことがうかがえる結果となりました。
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