Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の動的ディスプレイ広告とはどのようなものか。その魅力と運用のポイントを解説する。
2019年2月14日、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の新メニューとして「動的ディスプレイ広告(Dynamic Ads for Display)」が提供開始されました(関連記事:「ヤフー、YDNに新メニュー『動的ディスプレイ広告』を追加」)。
新メニューのローンチでYDNからもダイナミック広告の配信が可能になったことが非常に注目されています。今回はこの動的ディスプレイ広告について解説したいと思います。
動的ディスプレイ広告は、圧倒的な集客力を誇るYahoo! JAPANに、ユーザー属性や訪問履歴に基づきパーソナライズされたバナー広告を動的に掲載することができる広告メニューです。
Yahoo! JAPANで毎日ニュースや天気をチェックするという方も多いと思いますが、Yahoo! JAPANのスマートフォンのMAUは約6000万、PCのMAUは約2500万人と、国内のメディアの中でも圧倒的な集客力を誇ります(注1)。
注1:「Yahoo! JAPAN媒体資料(2018年12月改訂版) 」(外部リンク)より。
動的ディスプレイ広告の特徴の一つとして、豊富な配信面が挙げられます。圧倒的な集客力を誇るYahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースなどのサービス他、提携サイトにバナー広告を配信することができます。
また、Yahoo! JAPANをスマートフォンで閲覧するユーザーの多くが利用するYahoo! JAPANアプリやYahoo!乗換案内アプリも動的ディスプレイ広告独自の配信面となっており、今までダイナミック広告でアプローチができなかったユーザー層にも配信が可能となりました。
細かな配信調整ができることも動的ディスプレイ広告の特徴といえます。日予算、月額予算、プレースメント、配信デバイス、OS、配信時間帯・曜日、サイトリターゲティングの掛け合わせおよび除外といった、さまざまな調整レバーがあります。また、最低入札価格は1円からで、最低CPCにも指定がないため、広告主の課題や要望に合わせた柔軟な広告運用が可能になります。
動的ディスプレイ広告では、Yahoo! JAPANのユーザーの属性やサイト行動履歴を基に、エンジンがパーソナライズされたクリエイティブを自動で生成し、掲載面に合わせて最適な広告を表示することができます。ユーザーの興味関心に合ったクリエイティブで訴求できるため、高いクリック率や獲得率が期待できます。
一部の広告主を対象に行った試験提供においては、通常のYDNのリターゲティング広告と比較して、クリック率はPCで約5倍(スマートフォンで約2倍)、コンバージョン率はPCで約4倍(スマートフォンで約2倍)と、パフォーマンスが大きく改善した実績もあります(注2)。また、商品単位ではなく商品マスター単位で入稿できるためEC、人材、不動産、旅行業界など、多くの商材を扱う企業に最適な広告メニューとなっています。
注2:ヤフーのプレスリリース(外部リンク)より
動的ディスプレイ広告を配信するには、
が必要です。自社サイトにタグを設置することで訪問ユーザーの行動履歴を取得し、さらにデータフィードの商品情報と掛け合わせることで、配信面に合わせてユーザーに最適なクリエイティブを自動生成することができます。
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