電通と電通デジタル、アドベリフィケーション対応強化に「黒」と「白」の施策を発表：「Clear Code」に基づき運用

「Tailored Whitelist」と「Agency Blacklist」の正式運用を開始。

[ITmedia マーケティング]

　電通デジタルは、デジタル広告におけるアドベリフィケーション問題への対応を強化するため「Tailored Whitelist（テーラードホワイトリスト）」と「Agency Blacklist（エージェンシーブラックリスト）」という2つの施策の正式運用を開始した。

• Tailored Whitelist：Tailored Whitelistは、個々の広告主ごとにブランドセーフティー、アドフラウド、ビューアビリティーなどのスコアを設定した広告配信が行える施策。電通グループでは広告主・ブランドごとにアドベリフィケーションの基準は異なると考え、これまで画一的に配信先をランク分けする単純なホワイトリスト方式は採用してこなかったが、この施策では、配信候補先の膨大なドメインに電通独自の情報を付与した「スコアードリスト」の中から広告主・ブランドごとの配信先条件やリスク管理基準を満たすものだけを選択できるようにした。価格面においても予算規模に合わせて柔軟にプランニングが行える。なお、スコアードリストの作成においては、オラクル傘下のアドベリフィケーションベンダーであるMOATや国内大手のMomentumなどのスコアを活用する。
• Agency Blacklist：Agency Blacklistはダッシュボード上で24時間365日、違法性や悪質性の高いドメインを監視・検知することができ、広告配信先から自動的に該当ドメインを除外していくことができる施策。電通グループとMomentumが共同で開発した。ドメインの除外は全6種（R指定、悪質CGM、著作権侵害、ヘイトスピーチ、ポイントサイト、アドフラウド）のカテゴリーで判別され、ダッシュボード上でもリアルタイムに確認できる。

　これら2つの施策を原則全ての案件で適用することにより、従来は困難であった広告主のブランドリスクに対する基礎的な安全性のコントロールと、広告主のニーズに合わせた最適なデジタル広告の運用が実現する。

電通グループの行動指針「Clear Code」について