電通デジタルと電通は、マスとデジタル媒体向けの動画広告の最適化を実現するサービス「BRAND LIFT CHECKER」の提供を開始した。
電通デジタルと電通は、クリエイティブの観点でマスとデジタル媒体向けの動画広告の最適化を実現するサービス「BRAND LIFT CHECKER(ブランドリフトチェッカー)」の提供を開始した。
両社は2017年9月に“人”基点で電通グループ内のマーケティング手法を結集・高度化した統合フレームワーク「People Driven Marketing(以下、PDM)」を発表している。BRAND LIFT CHECKERはそのPDMサービスの一貫となる。
このサービスを活用することにより、マス媒体向けに開発した動画広告をデジタル媒体向けにアレンジする場合、デジタル媒体向けに動画広告を展開する場合の両方において、最も人の心を動かす最適な動画広告の制作サポートができるようになる。
サービス開発に当たっては、過去に蓄積した2978件の YouTube 動画広告で実施した「ブランド効果測定」をベースに、電通のCMプランナーによる178項目に及ぶチェックとデータサイエンティストによる分析を加えることで、人の態度変容を促す動画広告の要素と組み合わせを解明した。178項目の中には「冒頭1秒以内にブランド名が出る」「著名人が出演している」といった機械的に判別可能な項目に加え、「感動的」「かわいい」といったような、人にしか判別できない項目も含まれている。
従来のデジタル広告のクリエイティブでは、事前に高精度な成果予測を立てて効果の最適化を図ることは困難であったことから、これまでは個別案件ごとにA/Bテストを実施しながら精度を高めていくという手法が用いられてきた。しかし、廉価に大量の広告クリエイティブを制作して試すという手法ではかえってブランドを棄損させてしまうリスクもあった。BRAND LIFT CHECKERでは、そうしたリスクへの対応にも役立つという。
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