ブランディングとセールスの連動、「CMO待望論」より必要なことB2B営業を成果につなぐブランド戦略 最終回(1/2 ページ)

前回は、ブランディングとセールスの連動を阻む要因の構造をお伝えしてきましたが、最終回となる今回は、それを促す解決策となる取り組みについて説明していきます。

» 2016年06月14日 07時00分 公開
[山口義宏インサイトフォース]

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 これまで企業がブランディングとセールスの施策の連動が難しい構造を述べてきましたが、残念ながらこれらの解決に、魔法のつえのような秘策はありません。

 まずはそれぞれのKPIを測定し、ブランディングのセールスへの貢献を見える化していくこと。数値間の関係性を注意深く観察して売り上げやLTVという最終成果につながりやすい要素を特定し、部門をまたいだ関係者で定期的に共有すること。そして、再現可能な施策として反映させること。また、それぞれのKPIに個別最適化の弊害が大きい要素があれば、それも課題として共有し、解決に向けて留意していくこと。

 実に地道な話ですが、これこそが王道です。以下、もう少し詳しく説明します。

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