KSKアナリティクスは2月17日、ベトナムでオフショア開発を展開するインディビジュアルシステムズ(以下、IVS)と協業し、オフショアでビッグデータの分析業務を受託するサービスを開始した。またこれに合わせ、日本初の専門サイトとなる「オフショア分析.com」も開設する。
オフショア分析とは、海外企業にソフトウェア開発を委託する「オフショア開発」と同じく、データ分析業務を海外企業に委託すること。米国ではAPO(アナリティクス・プロセス・アウトソーシング)という呼び名でデータ分析の海外委託が一般化しつつある。この背景には高騰するデータサイエンティストの人件費が理由にあり、日本も米国と同じく優れたデータサイエンティストを採用/業務委託するには高額コストがかかるという課題があった。
これに対し、自国の大学で統計学や機械学習を学んだ優秀なアジア系エンジニアは、比較的低コストで採用しやすい傾向がある。今回の提携に当たり、KSKアナリティクスではデータ分析ノウハウや高度なツールと、IVSは人材育成ノウハウや人材ネットワークを合わせ、高度なデータ分析サービスを低価格で提供する。
今後両社は共同で「オフショア分析」サービスの啓蒙活動ならびに提供を推進していく。またKSKアナリティクスは、オープンソース基盤を活用したクラウド型データ分析環境「KSK分析プラットフォーム」を構築し、ユーザー企業と分析者が安全で効率的にデータのさまざまな知見を得られる環境を構築していく。
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