JR東日本ウォータービジネスが、駅ナカ飲料自販機「アキュア(acure)」の事業強化策の一環として、多様化する顧客ニーズに対応し、「小売業としての駅ナカ自販機」を実現するもの。今後、ビッグデータを生かした駅ナカのおもてなしを提供していく。
同社は、これまでも、自販機「アキュア」から年間2億件に上る販売情報のビッグデータを活用し、商品の売り切れ率を全体平均で0.5%以下にキープするなど、各駅の特性を考慮した需要予測/品ぞろえで、売り上げ増を達成してきた。具体的には、2006年の会社設立当時と比べ、2013年度は台数102.7%増/売り上げは161.4%増を達成し、1台当たりの売り上げを約1.6倍にしたという。そんな同社は2013年夏に、さらなるビッグデータ活用に向け、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院 渡辺安虎助教授らの研究チームとの産学共同研究を展開、次世代機の購買誘引効果の統計学的検証を進めている。
- 第1回 ビッグデータアナリティクスの全体像
情報技術とマーケティングの関係は今後ますます密接になっていく。では、ITの世界はいま、どうなっているのか? そして、今後どうなるのか? 伊藤忠テクノソリューションズの大元隆志氏が5つの技術トレンドと3つのパラダイムシフトを切り口に、マーケターにとっての「ITのいま」を読み解く。
- 第2回 世の中のあらゆる事象を数値化し、ビジネスに反映させる
世の中で起きているあらゆる事象を数値化し、ビジネスに反映させるにはどうすれば良いか? 情報処理速度数msというポテンシャルを活かせば何ができるのか? デジタル技術の革新により、今や、マーケターには常識を超える想像力が求められている。
- 第5回 増え続ける情報とどう向き合うか――「代官山 蔦屋書店」が目指す未来の本屋
爆発的に増加し続ける情報は顧客の何を解決できるのか? 「代官山 蔦屋書店」をモデルに情報とビジネスの関係を考える。鍵は「人間理解」である。
- 第6回 マーケティングはよりITの領域へ
マーケティングを取り巻く環境が変容しつつある。「クリエイティブ」の力は依然として重要だが、「IT」の力もそれ以上に必要とされるようになってきた。最終回の今回はこれまでの連載を振り返りつつ、強まり始めたマーケティングとITとの結びつきを改めて見直す。
- 第1回 データマイニングで見込み顧客を狙い撃ち
予測・発見型のデータマイニングをマーケティングに活用するにはどうすればいいのだろうか? SAS Institute Japan マーケティング本部長 北川裕康氏が、実例と自身の体験をもとにマーケティングに活用できるデータマイニングの基礎を解説する。
- 第3回 成功事例で考えるマーケティング領域のビッグデータ活用
ビッグデータがマーケティング分野に及ぼす影響を、先行事例をもとに解説。例えば、クーポンの償還率が10%から25%に改善されたり、顧客の行動データを分析する時間が11時間から11秒に短縮されたり。ビッグデータの分析によって、マーケティング分野にイノベーションをもたらすことが証明されている。では、そのような能力を持つ企業とは?
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