自社サイトのリニューアルを任されたあさひ商事の遠藤紗英さん。さっそく制作会社に連絡を取ろうとしますが、何を発注すればいいのか、実は全然分かっていないことに気がつきました。そこでまず、「誰」に向けてメッセージを発信すべきか考え始めました。
遠藤 要件定義書か〜。う〜ん。どんなWebサイトを発注するかということだよな。石田さんが言っていた順番に考えていくとすると、まずはWebサイトの役割について考える必要がありそうだわ。そもそも私たちはWebサイトで何をしたいんだろう。
私たちあさひ商事は雑貨をヨーロッパから輸入する会社。そして、販売はネット通販以外に、各雑貨店への卸売も行っている。ブランドもたくさんあるし、一口にリニューアルするといっても……。困ったわ。
石田 お呼びですか?
遠藤 わ! びっくりした。なんか登場の仕方がワンパターンですよ! まあ、ちょうど聞きたいことがあったのでお伺いしますが……。
石田 要件定義を作っているところだったよね。
遠藤 そうなんです。要件定義の最初の一歩。自分たちは誰のためにどんなWebサイトを作りたいのか。そこがなかなか定まらないんです。
石田 なるほど、でも今まさに言ったその一言に答えへのヒントが隠されているんだよ。遠藤さんは「誰のために」「どんな」Webサイトかと言っていたよね。
遠藤 はい。
石田 その「誰のために」をもっと掘り下げ、さらに「どんな」をもっと掘り下げていけば、求めるものが見えてくるかもしれないね。
遠藤 なるほど。掘り下げる。
石田 この課題を発見するために、どんどんと掘り下げていき、それを図解したものが「ロジックツリー」と言うんだ。 ロジックツリーの一例はこんな感じだ。
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