ヘルスケア業界向けのクラウドCRMソリューションを提供するVeeva Systems, Inc.は8月9日、外資系製薬会社のメルクセローノに最新のクラウドCRMソリューション「Veeva CRM」を導入したと発表した。
Veeva CRMは、従来のような病院訪問管理ではなく、MRの業務支援に主眼を置き、iPadを始めマルチデバイスで活用できる統合型CRMソリューション。顧客プロファイルや営業レポート、チャネル全体のコンタクト履歴を統合し、MRやコンタクトセンター、メール対応などさまざまな部門のスムーズな連携を実現する。
メルクセローノは、ドイツの本社を置く医薬品/化学品会社のメルク(Merck KGaA)のバイオ医薬品事業部門の日本法人で、2007年1月より日本での事業を開始。同社の重点治療領域はがんおよび不妊治療領域で、がん治療薬や多発硬化症治療薬、不妊、循環器/代謝疾患領域の治療薬などを提供している。今回同社は日本での事業拡大に伴い、より高いシステムパフォーマンスや高機能性、新しいシステム環境への柔軟な対応などを目指し、Veeva CRMを採用したという。
今回の導入にあたりVeevaでは早期稼働を最重要要件とし、開発期間2カ月を含む3カ月間で導入を実現。その後、戦略的に優先順位の高い機能から拡張していく段階的開発アプローチを採用し、事業拡大に対応している。またアカウントやカレンダーの管理、訪問プランの設定とレポート作成といった基本機能の操作性、設定変更の柔軟さを含め、メルクセローノの方から今後の成果に大きな期待が寄せられている。
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