待望の「Twitter Analytics」登場! 中小企業のTwitter広告戦略を支援Twitter社の無料分析機能

先週Twitter社が全ユーザー向けに公開した無料分析機能は、「ads.twitter.com」で自分のTwitterアカウントを入力するだけで、自社のTwitterに関連する基本傾向が閲覧できるのだ。

» 2013年06月17日 15時10分 公開
[岩崎史絵,ITmedia マーケティング]

 「自分のTwitterの影響度はどれくらいなのか」――今まで、Twitterのリツイート数やツイートのお気に入り件数、返信ツイートの数やフォロワーの動きについての統計を得るには、サードパーティが提供しているツールやサービスを利用する方法が一般的だった。逆にいえば、サードパーティ製ツールなどを使わなければ、Twitterの影響度を客観的に把握することが難しかったわけだ。

 先週Twitter社が全ユーザー向けに公開した無料分析機能は、こうした課題の解決の一助となる大きな進化といえる。「自社のツイートは何回くらいリツイートされているのか」「自社のツイートを気に入っている人はどれくらいか」「返信ツイートを何回くらい受け取ったのか」――「ads.twitter.com」で自分のTwitterアカウントを入力するだけで、自社のTwitterに関連する基本傾向が閲覧できるのだ。6月13日にSearch Engine Watchに掲載された“Twitter Offers Free Analytics For All Users”(「Twitter、無料分析ツールを全ユーザーに公開」)では、「この分析機能で把握できる情報は基本的なものなので、すでに同じ情報を持っているビジネスユーザーもいるかもしれないが、中小企業の経営者やマーケターにとっては、サードパーティ製ツールを使わずにこうした情報を一目で把握できるようになることは非常に有意義だ」と述べている。統計データはCSV形式でのダウンロードも可能だ。

 Search Engine Watchの記事にもあるように、この分析機能から閲覧できるのは、リツイート数やお気に入り数などの基本情報が中心となる。ただし今後、さらに詳細かつ多様なデータを扱えるようになると予想されており、特にTwitterマーケティングを展開するマーケター向け機能の強化が期待されている。なぜならTwitter社にとっても、この分析機能を通じて同社の広告プラットフォームに慣れ親しむビジネスユーザーが増えることは、大いに喜ばしいからだ。広告媒体の選択肢として認知度も向上するし、また「企業の広告戦略を支援する」という姿勢も打ち出せる。

 最初は難しく考えず、自社Twitterの基本傾向を見ていくだけでも有意義なはず。そこから自社ブランドを向上させる手立てが見つかるはずだ。

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