浜松ホトニクス、オラクルのCMS「Oracle WebCenter Sites」でグローバルサイトを刷新――問い合わせ2割増、負荷5割軽減負荷5割軽減

日本オラクルは5月22日、光技術の研究/開発で世界的な評価を受けている浜松ホトニクスが、英語のグローバルWebサイト上の製品情報管理/コンテンツ管理の最適化を目的に、オラクルのCMS「Oracle WebCenter Sites」を導入したことを発表した。

» 2013年05月23日 13時19分 公開
[岩崎史絵,ITmedia マーケティング]

 浜松ホトニクスは、「光」技術の研究と、それを基盤にした製品開発における世界的な企業。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏の研究にも大きく貢献し、ニュートリノを観測した「カミオカンデ」には同社の光電子増倍管が利用されているという。7つの海外子会社を持ち、売上高の比率では海外事業が6割を占める。

 そんな同社が、製品情報管理(Product Information Management:PIM)とCMSを同一基盤で管理できるプラットフォームを求め、Oracle WebCenter Sitesを導入して2013年2月には稼働を開始、グローバルWebサイトを刷新した。それまでは、各国事業部でWebサイトの運用が異なっていたほか、国ごとのマーケティング戦略に基づいてローカル・コンテンツが配信されていたため、運用作業が煩雑になり、コンテンツの更新にも時間と工数がかかっていたという。

 2月の運用開始以来、海外からの問い合わせ案件が20%増加する一方、運用管理負荷は約50%削減。製品検索の自由度が向上したことで、サイト訪問者が、製品の最適な組み合わせ方など欲しい情報を容易に探せるようになり、ユーザーエクスペリエンスが大きく向上したという。また、グローバルにブランディングが統一されたことで、全世界に向けタイムリーに新製品情報を発信できるようになった。

 今後浜松ホトニクスでは、多言語対応と各国拠点での最適なプロモーション展開に向け、グローバルWebサイトを重要チャネルとして位置付け、顧客接点の拡大やエクスペリエンス管理機能の活用、グローバルPIMの推進を進め、PIMの情報をWeb以外にも活用する「シングルソース・マルチユース」を進めていくという。

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