電通は新開発の広告キャンペーン構築ツール「Click AD」で 、複数の認識技術を統合し、コンタクトポイントをつなぐプラットフォームの作成を目指す。
電通は9月28日、マスメディアや店頭などのコンタクトポイントで展開される広告物やコンテンツを、スマートフォンデバイスで認識させ、より広がりのある広告活動が実施できる新しいキャンペーンプラットフォーム「Click AD」を発表した。 Click ADは、スマートデバイスユーザー、広告主、広告メディアのそれぞれに以下の利便性を提供する。
ユーザー | 利便性 |
---|---|
スマートデバイスユーザー | いつでも/どこでも/どのコンタクトポイントに接触していても、同じプラットフォームの中でデジタルクーポンやコンテンツダウンロードなどのサービスを受けられるようになる |
広告主 | 1つのキャンペーンプラットフォームで複数のコンタクトポイントを連携させるキャンペーンの組み立てが可能となる |
広告メディア | それぞれのメディアの新しい価値の発見につながる |
同社はこれまでも音声認識、画像認識、位置認識(GPS連動)/AR(拡張現実)などの技術を使った広告手法の開発を行ってきた。従来それぞれの認識技術ごとにアプリケーションを用意する必要があったが、Click ADでは複数の認識技術にワンストップで対応できる。
Click ADは、関連する広告物やコンテンツが発する特定の情報(静止画、動画、音声など)を信号として受け取ることで作動し、スマートデバイスユーザーにキャンペーン情報を提供する。例えば、音声認識、画像認識、位置認識を組み合わせて、オフライン情報をオンラインに連携させると、スマートデバイスに情報が表示され、ユーザーはその情報に接触してマイレージやポイントを貯めるといった行動を起こす。この場合、ユーザーはコンタクトポイントの違いを意識することなくキャンペーンに参加できる。また、貯まったマイレージやポイントをオンライン上の店舗やリアル店舗で多様なサービス/商品と引き換えることが可能となる。広告主が展開する既存のキャンペーンにも活用できる。
プログラムはASP形式で利用可能(有償)。同ツールはエヌ・ティ・ティ・ドコモがロンドンオリンピックの公式応援アプリ、「1億2500万人の大応援団」で採用した実績がある。
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