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» 2016年01月15日 12時00分 UPDATE

マーケターが理解するべき「IoTビジネスモデル革命」(後編):「IoTは活用事例が出るまで様子見」では始まる前から負けている (1/2)

IoT(モノのインターネット)の時代、製品は「売るまでが勝負」ではなく「売ってからが勝負」。「購入」がゴールでない時代をマーケターはどう生き抜くか。

[小林啓倫,日立コンサルティング]

『IoTビジネスモデル革命』 について

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 本稿を執筆した小林啓倫氏の著書『IoTビジネスモデル革命』(朝日新聞出版)が好評発売中。
 自動車から家電、電球に至るまで、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」。大きな注目を集める一方で、いかにIoTをビジネスに組み込んでいくのかについては、多くの業界で試行錯誤が続いている。本書はB2CからB2Bまで、内外企業のIoTを活用したさまざまなビジネスモデルを紹介しつつ、今後企業がIoTとどう向かい合うべきかについて展望を語っている。


マーケターが理解するべき「IoTビジネスモデル革命」(前編)はこちらから


 バズワードの賞味期限は短い。あれほど騒がれた「ビッグデータ」も、Googleトレンドによれば、最近の検索頻度は2013年7月のピーク時の半分程度まで落ち込んでいる。最新のバズワードは、もちろんIoT(Internet of Things)だ(笑)。

 しかし、当然ながら、ビッグデータという言葉を耳にする機会が減ったからといって、ビッグデータの重要性が低下しているわけではない。前編「『人がいなくてもいい世界』のマーケティングはどう変わるのだろうか」で解説したように、IoTはあらゆるモノにスマートメーターを付けるに等しい技術である。今後IoTを通じて大量のデータが生まれ、世界に存在するデジタル情報の規模が爆発的に拡大すると考えられている。

 例えば調査会社のIDCは、2020年までにその量が44ゼタバイトに達し、2013年時点と比べて10倍になると予測している。つまり真のビッグデータ時代は、IoTが本格化するこれからやって来るのだ。こうした時代の企業、とりわけマーケターにはどのような心構えが求められるのだろうか。

「まだ存在しないデータ」の活用事例を待つ愚行

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