EXILEとフォルクスワーゲンの現在に「マスターブランド」を学ぶ【連載】オウンドメディアで企業のブランド価値を高める 第2回(1/2 ページ)

オムニチャネル時代に自社のブランド価値を向上させることは最重要課題の1つになってきている。その鍵となる「マスターブランド」について解説する。

» 2015年10月27日 08時00分 公開
[後藤 洋トライベック・ストラテジー株式会社]

 前回「オウンドメディアは消費者にとって『最も信頼できる情報源』になれる」では、企業のオムニチャネル化が進む中、企業のブランド戦略がいかに重要であるか述べた。

 また、その上で欠かすことのできないブランドコミュニケーションの接点として、オウンドメディアが注目されていることにも触れた。24時間365日、企業と消費者を直接結ぶ唯一のオフィシャルチャネルとなり得るのがオウンドメディアだ。

 オウンドメディアを通じてブランドの良質な体験価値を提供することは、そのまま消費者とのエンゲージメント向上につながる。だが、その前提としてまず、企業の中核であり体験価値の源泉となるブランド、すなわち「マスターブランド」が消費者の期待に応えられているかどうかが重要だ。

マスターブランドとは何か

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