【主な課題】
【解決策】
分析ツールの活用
これらのツールを組み合わせることで、「分析する→気付きを発見する→原因を特定する→仮説を考える→テストを行う→評価する」という改善のサイクルを効率的に回せます。
【主な課題】
【解決策】
(1)KPT(Keep Problem Try)の実施
施策そのものを振り返るのではなく、PDCAサイクル自体を振り返ることが目的です。プロセスそのものを改善する会議体を用意しましょう。
(2)施策の結果を評価するシートの作成
各施策の結果を一覧で確認し、そこから得た知見を把握するためのシートを作成します。成功率やインパクトの大きさを可視化し、次の施策立案に生かします。
ここまで紹介した内容のポイントを4つにまとめました。
組織全体でPDCAの重要性を共有し、具体的なプロセスを明文化することが第一歩です。
現場だけでは解決できない組織的な課題の場合は、部門長や経営層が重要な役割を担います。まずは小さくても一度回してみましょう。
数値と施策の関係性を常に可視化し、振り返りの基盤とします。レポートは極力自動化し、分析と改善に注力できる環境を作りましょう。
誰か1人でも良いので、PDCAサイクルの推進を業務ミッションとして持つ専任者を配置しましょう。積極的に社内に発信してくれるタイプ(アピールしたい人)が向いています。その人を中心としてKPTのMTGを実施しましょう。
ビジネスゴールを達成するためには、ただ施策を実行するだけでなく、PDCAサイクルを確実に回すことが不可欠です。各フェーズでの障害を認識し、適切な解決策を実施することで、組織は継続的な改善を実現できます。
重要なのは、完璧なシステムを最初から作ろうとするのではなく、小さく始めて徐々に改善していくことです。
そして、このPDCAサイクルを支える「人」の存在を忘れてはいけません。適切な人材配置と組織的なサポートがあってこそ、PDCAサイクルは真の威力を発揮するのです。
「バッターボックスに立つ打席数を増やし、打率を上げる」という考え方を忘れずに、継続的な改善活動を通じてビジネスゴールの達成を目指しましょう。
本シリーズ最終回となる次回も、結果を出すためのPDCAサイクルの実践方法について解説します。
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おがわ・たく UNCOVER TRUTH CAO(Chief Analytics Officer)。Webアナリストとしてマイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンなどで勤務。解析ツールの導入・運用・教育、ゴール&KPI設計、施策の実施と評価、PDCAをまわすための取り組みなどを担当。全国各地で講演を毎年40回以上行っている。
UNCOVER TRUTHは、データ活用基盤であるCDP「Eark」の提供や、それらCDPの構築と活用を支援するコンサルティングサービスと、コンテンツデータによるユーザー体験分析ツールの「Content Analytics」を提供しております。各ソリューションを通じて、企業が保有する1stPartyDataの分析や活用を促進しています。
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