アタラが「アクセス解析に関する調査」を実施。4割以上がGA4への移行で、ある課題を感じていることが分かりました。
旧Google アナリティクス(ユニバーサル アナリティクス、以下UA)のデータ処理が2023年7月1日に終了し、多くの企業がGoogle アナリティクス 4(以下、GA4)に移行したことでしょう。それらの企業は順調にGA4を活動できているのでしょうか。デジタルマーケティング支援企業のアタラは、GA4を使用した経験のあるWebサイト責任者および運用者1008人を対象に「アクセス解析状況に関する調査」を実施しました。
同調査の結果、Webサイトの分析を自社で行っている企業は53.0%、「一部を外部に委託している」が44.7%、「全て外部に委託している」が2.3%という結果になりました。
分析業務の一部または全てを外部に委託していると回答した人に、外部委託先に依頼している業務の内容を聞くと「サイトの全体的な課題抽出と改善企画」(52.1%)が最も高く、「集客についての課題抽出と改善企画」(43.9%)、「継続利用やリピーター増のための課題抽出と改善企画」(36.5%)、「各種レポート作成」(34.2%)、「SEOに関する課題抽出と改善企画」(20.3%)、「サイト以外のデータとのかけ合わせでの分析」(10.8%)の順に続きました。課題抽出や改善企画を外注している企業が半数を超えることから、これたの作業に手が回らない企業が多いことが考えられます。
サイト分析の頻度は「週に数回」(50.2%)が最も高く、「月に数回」(24.1%)、「毎日」(21.7%)が続きました。GA4への移行に関しては「一部、外部のサポートを受けた」(56.7%)が最多で、「完全に自社で進めた」(35.4%)、「主に外部のサポートを受けた」(7.9%)の順でした。
GA4はUAと比較して効率的なのか聞いたたところ「UAよりもわずかに効率的」(52.5%)が最多で「UAよりもはるかに効率的」(28.0%)が続きました。合わせると80.5%で、8割以上の人がGA4はUAよりも効率的と感じていることが分かりました。
GA4へ移行したことで感じるメリットは「柔軟なレポート作成」(52.7%)が最も高く、「ユーザー行動の詳細な追跡」(44.4%)、「より良いユーザーセグメンテーション」(35.6%)、「データのリアルタイム分析」(14.4%)が続きました。一方で、GA4へ移行したことで感じるデメリット(課題)という質問に対しては「既存のデータとの互換性の問題」(44.0%)で最多でした。以下、「インタフェースの使いにくさ」(36.7%)、「新機能の習得に時間がかかる」(33.0%)、「カスタマイズの難易度が高い」(15.4%)が続きました。
Webサイト分析をさらに深められるのであればGA4を用いたプロのサイト分析サービスやコンサルティングサービスを利用したいと思うかと質問したところ、「とても思う」(43.0%)と「やや思う」(51.8%)の回答を合わせると94.8%の人が、GA4を用いたプロのサイト分析サービスやコンサルティングサービスを利用したいと思っていることが分かりました。
GA4への移行で分析業務の負荷が高まっていると感じるWeb担当者は少なくないようです。本来の業務に集中するために、プロの手を借りるべきところは借りるのが賢い選択なのかもしれません。
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