生成AIに対する消費者反応を日本、英国、ドイツ、オランダ、イタリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンで比較したグローバル調査の結果です。
デロイト トーマツ グループは、Deloitteのテクノロジー・メディア・テレコムインダストリーが世界17カ国・地域で2万7150人を対象に実施したデジタル消費者動向調査の結果を基に日本独自の考察を加えた「Digital Consumer Trends 2023」(日本版)を発表しました。
今回の調査では、消費者の生成AIに対する印象や利用状況に関する項目を初めて追加。生成AIに関する消費者動向を日本、英国、ドイツ、オランダ、イタリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンを比較し考察しています。日本では2023年8月から9月にかけて2000人を対象に調査を行いました。
調査結果からは、欧州の消費者と比べて、日本の消費者は生成AIが生み出したコンテンツに対するネガティブな反応が低い傾向にあることが分かりました。
生成AIの認知者のうち、生成AIにより生み出された音楽に対して「聴く意欲がなくなる」と回答した割合は日本が27%だったのに対し、欧州では英国が50%、スウェーデンが43%、ドイツが41%で、いずれも日本よりも高い結果となりました。
調査では生成AIによる仕事の代替への懸念についても聞いています。今後の生成AIによる仕事の代替に懸念を持つ回答者は日本では26%でしたが、英国では48%と約半数に上ります。イタリアも41%と高く、オランダは31%、ドイツは28%でした。一方、北欧諸国は日本よりももっと懸念を持つ人が少なく、逆に全く懸念していないという回答が多くなっています。全く懸念していない人の割合はノルウェーが30%、スウェーデンが37%、デンマークが26%でした(日本は16%)。
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