ビジネスパーソンの2人に1人が紙の名刺交換に関するトラブルを経験――Sansan調査今日のリサーチ

ビジネスパーソンの半数が紙の名刺交換に関するトラブルを経験している一方で、名刺交換で得られる情報には価値を感じていることが明らかになりました。

» 2023年09月26日 14時23分 公開
[ITmedia マーケティング]

 名刺アプリ「Eight」を運営するSansanは、1000人のビジネスパーソンを対象に「名刺交換の実態調査」を実施しました。

 紙の名刺を使っていてトラブルを経験したことがあるか聞いたところ、51.9%の人がトラブルを経験したことが「ある」と回答しました。具体的なトラブルの内容を聞くと、最も多かった回答は「商談時に名刺を切らした」(23.4%)で、「商談時に名刺入れを忘れた」(16.1%)、「交換した名刺を紛失した」(10.4%)、「名刺が折れ曲がっていた」(10.2%)などが続きました。

紙の名刺に関するトラブル(出典:Sansan、以下同)

7割超が名刺交換によって好影響があった経験があると回答するが……

 現在している名刺については、79%の人が紙の名刺を使用していることが分かりました。一方今後したい名刺では、紙の名刺を選んだ人が56%、紙の名刺とデジタル名刺の併用を選んだ人が26.3%、スマートフォンで交換可能なデジタル名刺を選んだ人が12.5%でした。

現在使用している名刺と今後使用したい名刺

 今後使用したい名刺について年代別の回答を見ると、紙の名刺を選ぶ人の割合は若い年代ほど低くなっているのが分かります。60代の65.2%が紙の名刺を選択したのに対し、20代は33.3%と、60代の約半分にとどまりました。

今後使用したい名刺(年代別)

 紙の名刺の必要性を問う質問で「紙の名刺を必要だと思わない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「保管が大変だから」が37.7%、「印刷・発注コストが無駄だと感じるから」が26%、「名刺入れを持ち歩くのが面倒だから」が22.1%、「デジタル名刺で相手の正確な情報を知ることができるから」が18.6%という結果となりました。

紙の名刺が不要だと感じる理由

 これまでに名刺交換から好影響があったかどうかを聞いたところ、72.5%の人が好影響を受けたことがあると回答しました。名刺交換によって得られる情報には価値を感じつつも、若い世代にとっては、それが必ずしも紙の名刺である必要はないということなのかもしれません。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.