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» 2021年06月24日 08時00分 公開

ライフネット生命が手掛ける「ホワイトレーベル」「オンライン保険代理店」 他社との協業に行き着いた理由とはオンライン専業生保の販売力強化策

ライフネット生命が経営方針の重点領域として掲げるのが「顧客体験の革新」と「販売力の強化」だ。オンラインに軸足を置きつつさらなる成長機会拡大に向け先駆者の取り組みから成功のヒントを探る。

[織茂洋介,ITmedia マーケティング]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行が生命保険会社にもたらしたダメージは大きい。コロナによる死亡保険金や入院給付金の膨らみは日本国内でこそ限定的だが、訪問営業が大幅に制限されたことで、2020年は大手をはじめ各社売り上げが低迷した。そうした中でも好調を維持しているのがオンライン専業の生命保険会社であるライフネット生命保険(以下、ライフネット生命)だ。

ライフネット生命のマーケティングの全体像

 ライフネット生命は経営方針の重点領域として「顧客体験の革新」と「販売力の強化」を掲げる。前者の取り組みについては以前、ITmedia マーケティングでも紹介している(関連記事:「ライフネット生命が13年間で培ったオンライン専業ならではの『顔が見える接客』とは?」)。

 確かな顧客体験が設計できていれば、保険会社であってもデジタルチャネル中心の顧客接点で保険商品を売ることはできる。しかし、現時点での業績が好調であっても、さらなる成長への備えを怠ることはできない。コロナ禍を機に従来型の生命保険会社もオンライン比率を高めようとしている中では、競争を勝ち抜くための戦略はますます重要になる。

 オンライン専業生命保険会社は従来の保険会社のように外交員の人件費や店舗の運営費はかからない。だが、逆に訪問することもできなければたまたま立ち寄ってもらえることもかなわない。その分、Webサイトへの集客は生命線となる。

 まず自分たちの存在を知ってもらい、検討候補に入れてもらい、候補の中から選んでもらう。「認知」「想起」「利用意向」というそれぞれの目的を達成するために、ライフネット生命はテレビCMとデジタル広告に加えてソーシャルメディアやブログ、オウンドメディアなど独自施策をミックスさせた積極的なプロモーションを実施している。

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