レイ・イナモト氏が語る 「ブランドはストーリーではなくプロダクトやサービスで構築すべき時代へ」世界で活躍するクリエイティブディレクターに聞く【前編】(1/2 ページ)

レイ・イナモト氏が率いるI&COが東京オフィスを開設して1年半。この間に世界の広告業界を取り巻く状況は激変した。この変化をイナモト氏はどう捉えているのか。

» 2021年03月16日 10時00分 公開
[三ツ井香菜ITmedia マーケティング]

 ニューヨークを拠点に活躍するクリエイティブディレクターのレイ・イナモト氏は、NikeやAudi、Googleなど世界を代表するブランドのデジタル戦略とクリエイティブを数多く手掛けてきた。『Forbes』で「世界の広告業界で最もクリエイティブな25人」に選出されるなど世界で注目され続ける同氏は2016年にグローバルデジタルエージェンシーのAKQAから独立。「ビジネスインベンションファーム」であるI&COを起業し、2019年7月には東京オフィス(I&CO Tokyo)を開設した。

 それから1年半、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で世界の風景は一変した。人々の行動・意識が変わればビジネスの在り方も変わらざるを得ない。広告・マーケティングコミュニケーションの領域でも今後、新しい考え方が必要とされることになるだろう。先の見えない状況下で変革を起こすために今、企業・ブランドは何をすべきか。イナモト氏およびI&CO Tokyo共同代表の間澤崇氏に話を聞いた。

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