調査リポート
» 2020年01月31日 08時00分 公開

世界のモバイルアプリトレンドを読む:ダウンロード数は「PayPay」、上昇率は「タイミー」――令和最初の年末における日本の人気アプリ動向

今回は、2019年12月度における日本国内iOSアプリ「ゲーム以外」と「ライフスタイル」カテゴリーの利用動向を紹介します。

[中島玉美,ITmedia マーケティング]

この連載について

 Airnow(旧社名appScatter)傘下のPrioridataのスマートフォンアプリ市場分析データとMIXRANKが提供する世界200カ国のモバイルアプリ内実装SDK採用・削除データを使い、世界のアプリの動向をさまざまな切り口から探ります(執筆者の所属するインターアローズはAirnowの日本総代理店です)。

 通常、MAU(月間アクティブユーザー)やDAU(日間アクティブユーザー)はアプリに実装された測定用SDKを使い、モバイルアプリユーザーを調査パネルとして推定値を出しますが、Prioridataは傘下のAirpuhおよびデータパートナーとの提携により、デベロッパーおよびパブリッシャーデータとトラッキング対象デバイス35億のビッグデータを活用してMAUやDAUを算出しています。

 SDKの採用・削除履歴からは、そのアプリを運営する企業のモバイルビジネスの構想が分析できます。MIXRANKは取得が難しいとされるiOS版アプリのSDKデータを保有しており、それが高い評価を受けている理由の一つになっています。


 モバイルアプリアプリの総合ランキングを見るとゲームが上位を占めることが多いようですが、もちろんゲームばかりがアプリではありません。今回は日本国内市場にフォーカスし、令和最初の年末となった2019年12月度におけるiOSアプリの利用動向を紹介します。

国内iOSアプリ「ゲーム以外」カテゴリー

 最新2019年12月度の日本国内Apple App Store「ゲーム以外」カテゴリーにおける上位3アプリは、テレビCMを含む重点キャンペーンを展開したモバイル決済の「PayPay」、共有カレンダーの「タイムツリー」、動画ストリーミングの「Amazonプライム・ビデオ」でした。

Apple「App Store」 における日本国内の「ゲーム以外」アプリダウンロード数トップ5(2019年12月度/Priori Data調べ)

 前月からの上昇率に注目すると、登録不要の無料音楽アプリ「ミュージックHD」の126%増と共有カレンダー「タイムツリー」の109.4%増が際立っています。2015年3月に公開された「タイムツリー」ですが、2019年12月に、登録ユーザーが2,000万人を超え、かつ、19.6億円の資金調達が完了したということです。App Storeでのユーザーの評価は4.6/5と利用満足も高く、タレントを起用した積極的なCMキャンペーン戦略も当月ダウンロード数増に貢献しました。

 ダウンロード数では「PayPay」が他社を圧倒しました。2019年初を底にした月間ダウンロード数は、秋から徐々に上がり続け、年末商戦期3カ月にてピークを記録しています。

「PayPay」2018年12月から2019年12月までのiOS国内ダウンロード数推移(Priori Data調べ)

国内iOSアプリ「ライフスタイル」カテゴリー

 カテゴリー別で大きな変動が見られたのが「ライフスタイル」です。同カテゴリーにおいてダウンロード数1位にはったのは単発バイト求人アプリ「タイミー」。前年の夏に公開された新アプリですが、日払い単位で面接不要のアルバイト求人という利便性が大都市圏の若者を中心に支持されています。

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