他社はどのツールを導入しているのか。営業インテリジェンスデータサービス「Datanyze」のデータから今月は「DMP」および「CDP」の導入状況を探る。
この連載では、特定企業のWebサイトに導入されているソフトウェアやアプリ内のSDKを瞬時に分析できるデータサービス「Datanyze」で推定した、日米におけるさまざまなマーケティングツールの採用状況を定期的にレポートします。今月はDMP(Data Management Platform)およびCDP(Customer Data Platform)についてのデータを公開します。
Datanyzeの調べ(2019年2月6日付)では、米国におけるDMPブランドは45製品であり、CDPは28製品を数えます。日本では、DMPブランドは32製品、CDPは15製品が利用されています。日本市場におけるDMP/CDPのプレイヤー数は決して少なくありません。しかし、実際の日本企業の導入ドメイン総数は6万2684件にとどまっています。一方、米国企業の導入ドメイン総数は47万8393件ですから、その市場規模差を考慮したとしても、日本におけるDMP/CDPのマーケットはまだ米国規模に達していないのが現状です。
どの国よりも先んじてネットショッピングやモバイル利用、オンライン決済、高機能SNSなど多様なデジタルチャネルが定着した米国市場において、その分散していたデータを有効に管理したいというニーズが生れたのは当然であり、米国は世界でも抜きんでたDMP/CDP市場を形成しています。そしてインドの調査機関Market Research Futureによると、米国にけん引されながら今後もDMP/CDPのグローバル市場は、2023年まで、年率15%で拡大すると予測されています。
米国における2019年1月度のDMPの採用ドメイン数1位は「LiveRamp」でした。また「Oracel DMPが」2位のポジションです。日本では「Intimate Merger(インティメート・マージャー)」「Liveramp」「Turn」「Rocket Fuel」までが6000以上のドメインで採用されています。
CDP市場は米国が「Signal」、日本はArm傘下となった「Treasure Data(トレジャーデータ)」が圧倒的なシェアーを持っています。その他のランキングは以下の表の通りです。
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