ユーザー視点で心理や行動変化を把握する「カスタマーアナリティクス」の進め方【連載】「Adobe Analytics」を使いこなす 第4回(1/3 ページ)

今回はカスタマーアナリティクスに必要不可欠な、「独自指標」「独自セグメント」の選定や定義付けの仕方とその注意点について、具体例を交えながら紹介する。

» 2017年08月30日 05時00分 公開
[清水誠, 御子柴 雄, 佐藤崇史, 石田拓郎パーソルプロセス&テクノロジー]

 Web解析では、アクセス解析ツールの標準機能として計測可能なページビュー(PV)やセッション訪問回数、直帰率などの指標を使用し、サイトのパフォーマンスを評価しているケースが多いだろう。カスタマーアナリティクス(独自指標×独自セグメントを利用した分析)では、既存指標だけではなく独自の指標を取得している。これを活用してユーザーの変化をウォッチし、さまざまなタイプのユーザーをセグメント化することで、自社が求めるユーザーの変化を細かく可視化することが可能だ。

 例えばPVは誰にでも分かりやすく評価しやすい指標かもしれないが、PVだけでは自社が求めるユーザーの心理変化を測れない。また、PVとセグメントを掛け合わせて得られる情報も断片的で、タッチポイントからコンバージョンまでのユーザー行動を線で捉えることが難しい。このため、施策を決定するためのデータとして十分とはいえないケースが多々ある。

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