岸 勇希氏、広告人によるスタートアップ企業「刻キタル」代表取締役に就任電通が資本業務提携

元電通エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの岸 勇希氏が、スタートアップ企業「刻キタル」の代表取締役に就任。電通が同社と資本業務提携することが明らかになった。

» 2017年04月04日 07時15分 公開
[ITmedia マーケティング]

 「コミュニケーションデザイン」という概念の提唱者として知られ、電通でエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターを務めた岸 勇希氏が2017年3月末で同社を退社。2017年4月にスタートアップ企業「刻キタル」の代表取締役兼Creative Chairmanに就任した。同社には他にも電通からプロデューサーの飯島章夫氏、クリエイティブディレクターの間宮洋介氏、岡部将彦氏、仁藤安久氏の4人が合流する。

 これに伴い電通は同社と資本業務提携することで合意。電通 クリエーティブ・ボードでECD(エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)の古川裕也氏を、現職のまま顧問として派遣すると発表した。

 今後両社は、それぞれが培ってきた豊富な先進事例の経験を生かし、顧客企業に対して、コミュニケーション・デザインを中心とした広告コミュニケーション、経営計画や事業開発に関するコンサルティング、新しいコンテンツを開発するサービスなどを提供していく。

 岸氏は1977年生まれ。2004年に電通に入社し、2008年に『コミュニケーションをデザインするための本』を上梓し、広告界にコミュニケーションデザインという概念を提唱。以後、同領域の第一人者として業界をけん引してきた。活動領域は広告に限らず、商品開発やビジネスデザイン、テレビ番組の企画や制作、楽曲の作詞、空間デザインに至るまで、幅広くクリエーティブ活動に携わる。同士の主な仕事にはトヨタ自動車「AQUA」「MIRAI」「PRIUS PHV」「C-HR」の広告コミュニケーションやコナミスポーツクラブの経営イノベーション支援、商業施設「TOKYU PLAZA OMOTESANDO HARAJUKU」のプロデュース。「すみだ水族館」の展示演出。鶴屋百貨店(熊本県)のイノベーション・プロジェクトなどがある。コンテンツの仕事も多く「七夕プロジェクト2016」。フジテレビドラマ「東京リトル・ラブ」のプロデュース。テレビ番組「にっぽんのミンイ」の企画・演出。アーティスト「JUJU」のアルバムやミュージックビデオの制作。「沖縄国際映画祭」のコンセプト・デザイン、VIなど。カンヌライオンズ:金賞。スパイクスアジア:グランプリ。日本マーケティング大賞:グランプリ他、国内外の賞を多数受賞。グッドデザイン賞(サステナブルデザイン賞/経済産業大臣賞)。ATPテレビ番組グランプリ特別賞など、広告業界外の受賞も多い。2009年にカンヌライオンズサイバー部門。2013年にはブランデッド・コンテント&エンタテイメント部門の審査員を務めている。

前列左から古川氏、岸氏、電通社長執行役員 山本敏博氏、後列左から仁藤氏、飯島氏、間宮、岡部氏

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