富士通、ビッグデータビジネスの取り組みを強化する「FUJITSU Big Data Initiative」を発表データ活用をワンストップで

富士通のビッグデータ関連製品/サービスを体系化し、顧客のニーズに合わせてビッグデータ活用の価値創出を支援するメニューを順次整備する。

» 2013年06月25日 15時08分 公開
[岩崎史絵,ITmedia マーケティング]

 富士通は6月24日、これまで同社が進めてきたビッグデータビジネスをさらに加速/強化するプログラム「FUJITSU Big Data Initiative」を発表した。このプログラムは、同社のビッグデータ関連製品/サービスを体系化し、顧客のニーズに合わせてビッグデータ活用の価値創出を支援するメニューを順次整備するというもの。これに伴い同社は東京、浜松町の富士通トラステッド・クラウド・スクエア内に「Big Data Initiative Lab[ビッグデータイニシアティブラボ]」も開設、ワークショップや実証実験を進めていく構えだ。なお、このラボの開設は2013年8月初旬を予定している。

「FUJITSU Big Data Initiative」コンセプト

 これまで富士通では、ビッグデータ/データ分析分野においてさまざまな取り組みを発表してきた。

 2011年6月には、データ利用(コンバージェンス)分野において、位置情報とソーシャルメディアデータを組み合わせた位置情報活用基盤「SPATIOWL」を発表し、また2012年4月にはデータ分析のプロフェッショナル「キュレーター」によるデータ活用モデルを作成、業務課題を解決する「データキュレーションサービス」を100名体制で展開している。さらにビッグデータ対応PaaS「データ活用基盤サービス」を2012年10月より開始し、2013年にはスーパーコンピューター「京」の技術をビッグデータ分野に応用した「高性能PCクラスタシステム」によるビッグデータ処理高速化を成功に導いている。

 今回のFUJITSU Big Data Initiativeでは、「マーケティング高度化」「サプライチェーン最適化」「商品/サービス強化」「業務プロセス改革」「新ビジネス創造」の5つのデータ活用価値創造テーマに基づき、(1)アナリティクス、(2)データ利用(コンバージェンス)、(3)ビッグデータプラットフォームの3つのソリューションを体系化、その上で「データ活用価値創造支援プログラム」を提供していくという。データ活用価値創造支援プログラムは、次の3つのプログラムで構成される。

  • お客様向け支援プログラム

 ビッグデータ活用を目指す顧客企業向けプログラムで、目的/効果の設定からデータ活用検討、データ分析/解析検証、企画構想立案に至る構想プロセスを支援する。

  • 協業パートナー向け支援プログラム

 パートナー企業とともにビッグデータを活用した新ビジネスの創出を目指す。

  • ベンチャー企業向け支援プログラム

 新しいビッグデータ活用サービスの開発を目指すベンチャーを審査し、ビジネス化を支援するほか、共同でサービス商品化支援と拡販を実施する。初回審査は8月から実施予定。

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