Facebookユーザーの89.7%は実名――トレンドマイクロが発表した「Facebookの利用実態調査」で発表されたデータだ。一方、同調査では83.7%ものユーザーが「プライバシーに懸念を感じる」というデータも出ている。
トレンドマイクロは11月28日、「Facebookの使用実態調査」の結果を発表した。調査は2012年11月9日から11月11日、Facebookユーザー(18歳から49歳までの男女)312人に対し、インターネットで行われた。
Facebookで公開している「登録情報の真偽」に関する設問では、自分の「氏名」を登録している人は全体の89.7%に達していることが分かった。同様に「出身地」を登録している人は69.6%、「居住地」66.7%という具合に、ユーザーがFacebookに複数のプライバシー情報を登録していることが明らかになった。また、Facebookの使用頻度に関する設問では、「週に1回以上は友達の投稿に『いいね ! 』ボタンを押す」(60.9%)、「週に1回以上は友達の投稿にコメントをする」(49.4%、「ほぼ毎日、友人などの記事を読むためにアクセスする」(27.6%)という回答で、Facebookが積極的に利用されている状況がうかがえる。
Facebook対する印象を聞いた設問では、74.4%のユーザーがFacebookを「楽しいサービス」と評価し、78.6%が「今後も使い続ける」と回答している一方で、「Facebookを使う上でプライバシーが気になる」と83.7%のユーザーが回答している。
Facebook上のトラブルについての設問では、ユーザーの63.1%が「『友達』承認したくない相手から、『友達』申請がきた」経験があり、33.1%のユーザーは「Facebookに投稿した情報が知られたくない相手に見られていた」経験をしている。
Facebook上でのトラブルを避けるための対策に関する設問では、「個人情報は最小限しか登録しない」(53.5%)、「自分が記事や写真/動画を投稿する際は不特定多数にみられてもよいレベルしか投稿しない」(49.4%)などトラブル対策を実施していることが分かった。一方で、Facebookの「プライバシー設定」を活用しているユーザーは34.6%にとどまった。
トレンドマイクロでは「無用なトラブルや人間関係のストレスを極力避けるために、登録する個人情報や投稿するコメントや写真の内容に十分に配慮するとともに、公開する範囲やつながりの設定にも気を配ることをお勧めする」とコメントしている。
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