Facebookが自ら情報発信する「facebook STUDIO」は世界中のFacebookを使ったプロモーション事例が確認できるサイトだ。マーケターにとってはFacebookマーケティングを実施する際の広告代理店探しにも有用なサイトとなる。
Facebookが自らマーケティングに関する情報を発信するサイト「facebook STUDIO」をご存知だろうか。2011年4月に開設した同サイトで同社は、Facebookを活用した世界中のマーケティング事例を紹介している。マーケターにとってはプロモーションを成功させるポイントやインスピレーションを得ることができるサイトとなる。ただ、日本での事例はまだ少なく、10に満たないのが現状だ。
しかし、今後はこのサイトをチェックした方がいいかもしれない。開設から1年強、事例の数は増え続け、全世界で750もの事例が、facebook STUDIOで確認できるようになった。その中には今年、カンヌ国際広告祭で賞を獲得したプロモーションもある(ファッション雑誌、Flairの例)。「The Award」というコンテスト企画も設けられており、事例の数は今後も増えていきそうだ。
同サイトはFacebookをマーケティングに活用したいユーザー企業にとって、最適な広告代理店を探すうえで役立つサイトになる可能性がある。Facebookが6月19日、カンヌ国際広告祭で発表した代理店向けのFacebook学習プログラム「facebook STUDIO EDGE」のサービススタートを控えているためだ。
facebook STUDIO EDGEは、広告代理店向けプロモーション・サポートプログラムだ。facebook STUDIO EDGEを活用することで、効果的なFacebookプロモーションの設計方法をクリエイティブ職、PR職といった職務別に学ぶことができる。習熟度ごとに付与されるバッジにより、Facebookのサービスをどの程度理解しているか判別可能な仕組みも用意される予定だ。
facebook STUDIO EDGEは広告代理店向けのプログラムだが、facebook STUDIOと連動しているため、企業のマーケターは、代理店およびクリエイターなどのスタッフがどのようなキャンペーンに関わってきたかを把握できる。つまりユーザー企業にとっては自社の要望に近い事例を経験した有力な広告代理店やスタッフを探せるというわけだ。
同サービスは8月初旬にスタートする予定。サービス開始直後は国内外の主要な広告代理店に提供する。年末までにはより幅広い広告代理店に対して提供していく予定だ。
facebook STUDIOは、Facebook同様サイト改良が重ねられていく。例えば、現在、作品の提出が広告代理店に限られるFacebookの「The Award」は、これからユーザー企業のキャンペーンも評価の対象にするという。また、日本の広告代理店を巻き込むべく、同サービスの講習会も行う計画だ。さらにいずれは広告代理店以外のユーザー企業にもfacebook STUDIO EDGEを利用可能にする予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.