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» 2014年01月08日 08時35分 UPDATE

【連載】ちょっと気になるWebキャンペーン:第27回 2013年のYouTube企業動画「世界」ランキング、首位はエビアン

グーグルはこのほど、2013年に企業が制作したYouTube動画の再生回数ランキングを発表した。この記事では1位をはじめ上位の作品をご紹介する。

[岡徳之,Noriyuki Oka Tokyo]

エビアンの踊る赤ちゃん、ダブの女性の似顔絵

 1位はミネラルウォーターのエビアンが制作した「baby&me」、再生回数は6624万9340回だった(ランキング発表時点)。鏡に映った自分が赤ん坊の頃の姿をしており、自分の動きに合わせて踊り出すという内容。赤ん坊の機敏な動きと大人の表情を真似る愛くるしさは笑いを誘う。エビアンのピュアでナチュラルな成分の水を飲んで「Live young」=若々しく生きよう、というメッセージを伝えている。

 2位はシャンプーなどケア製品のダブが制作した「Dove Real Beauty Sketches」、再生回数は5955万3696回だった。FBIの目撃証言から犯人の似顔絵を描く専門家が、女性の似顔絵を彼女たち自身による特徴の説明と、他人による説明を元にして2つ描くという内容。2つの絵を見た女性たちは、後者の方が美しいことに気づく。「You are more beautiful than you think.」=あなたは自分が思っているよりも美しい、ダブの女性の美を支援する思いを表している。

 3位は、マイクロソフトのインターネットブラウザIEが制作した「Child of the 90s」。この動画は一部のネットユーザーの嫌われ者と揶揄されるIE(インターネットエクスプローラー)の自虐動画として話題になった。映像にはハイパーヨーヨー、フロッピーディスク、たまごっちなど、IEが登場した90年代に流行したものが次々と登場する。そしてIE自身もあの頃はみんなが夢中になったけど、今は忘れられてしまったものと割り切り、「Reconnect with the NEW internet explorer」=新しいIEともう一度つながろうと締めくくる。なんだかIEが可哀想な気にすらさせる動画は4794万3975回再生された。

大流行した「ドッキリ企画」もランクイン

 4位は、ペプシが制作した「Test Drive」。特殊メイクで初老の男性に扮した有名レーサーのジェフ・ゴードンがクルマのディーラーを訪れる。なにも知らない営業マンは気前良く試乗を勧めていたが、爆走し始めると状況は一変。「今すぐクルマを止めろ!」とパニックに。ペプシの缶に仕込まれた小型カメラに映る営業マンの表情と、見ているこっちまで車酔いしそうなドライビングテクニックに思わず笑ってしまう。再生回数は、3955万1290回。

 5位は、バスルームフレグランスのプーポプリが制作した「Girls Don't Poop」。プーポプリは、トイレで用を足す前に便器の中にスプレーすることで洋服などに臭いを残さない消臭剤。その使い方を、気品溢れる女性がブリティッシュイングリッシュで語るブラックユーモアの効いた動画。再生回数は、2003万5923回。

 ランキングではこのほか、10位まで動画が紹介されている。日本ではあまり知られていないものばかりなので、ぜひこの機会に視聴してみるのをおすすめする。

 特筆すべきはランクインしている動画の再生回数だ。2012年のランキングの1位、2位はいずれも2000万台。それが今年は6000万台に大きく伸長。YouTubeのプラットフォームとしての拡大と、オンラインで動画を視聴するというライフスタイルの浸透、広告媒介としての動画のプレゼンスの高まりを感じる。

 今年もたくさんの動画が私たちを楽しませてくれ、そして企業やブランドが伝えたいメッセージへの共感を生んできた。10位以内に日本企業が制作したものはなかったことは少し寂しいが、それは来年に期待したい。

寄稿者プロフィール

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Noriyuki Oka Tokyo 岡徳之 PRプランナー/ライター。PRエージェンシー勤務を経て、2011年より企業広報/ソフトウェア開発/編集を専門とした株式会社Noriyuki Oka Tokyoを立ち上げる。国内大手BtoCブランドのPR業務に従事する一方、CNET JapanやITmediaなどWeb媒体を中心に執筆を行う。

連載バックナンバーはこちら⇒【連載】ちょっと気になるWebキャンペーン


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