「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年5月)「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在

今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

» 2024年05月07日 15時00分 公開
[TecPlus]

 今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10です。

国内MAツール顧客ドメイン数TOP10<2024年5月7日>(出典:TecPlus)

 2位の「Hubspot」が、プラス5で微増しました。2024年4月、Reutersの報道によると、Googleの親会社であるAlphabetが、HubSpotの買収を検討しているとのことです。

 また、5位の「Adobe Experience Cloud」が、プラス42でした。その他の製品は、プラスマイナスゼロ、もしくは微減となりました。

MAによくある問題点とは(Part2)

 前回は、MAの過度な重視とパーソナライゼーションの軽視、データの品質、不正確または不完全なデータ、重複レコードなどを取り上げました。

 MAには、他にも世界共通の課題が多くあります。

 今回は2024年3月、デジタルコンサルティング&ソリューションを提供する3&Four technologiesが発表したMAの課題の一部「Lack of Continuous Monitoring and Optimization」を紹介します。

継続的な監視と最適化の欠如

 MAの動的な性質には、自動化されたプロセスの継続的な監視と最適化が必要です。

 クライアントの好みや要件が進化するにつれて、マーケターはそれに応じて戦略を変更する必要があります。MAプラットフォームは、アップデートや新機能を定期的に導入していますが、情報を得られなければ、作業効率や全体的なパフォーマンスが低下する可能性があります。

 最適化がなければ、キャンペーンの効率は時間の経過とともに低下するため、企業は最適化を怠る結果に耐えなければなりません。これにより、MAスタートアップの投資収益率(ROI)も低下します。動的に変化するマーケティングに対する適応性の低下は、解約率の上昇にもつながります。

出典:Common Problems with Marketing Automation and How to Overcome Them(外部リンク/英語)

この連載について

 TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。


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