サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。
プレイドは、2023年7月よりβ版として提供してきた「KARTE Craft」の一般提供を開始する。KARTE CraftはCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」のリアルタイム解析データをトリガーに、サーバレスでKARTEに欲しい機能を追加したりAIの支援の下、コード一つでアプリケーションを簡単に開発できるPaaS。KARTE Craftで開発した機能を既存の自社システムや外部サービスと連携させることで、開発・運用コストを抑えつつ自社のサービスやWebサイトをより顧客起点なものへと進化させることができる。
KARTE Craftの一般提供開始に伴い、AIによるプロダクト活用支援機能「Craft Functions Copilot」のβ版提供も開始する。これは、2023年7月に発表したAIアシスタント機能「Craft Assistant」を基にKARTE Craftのプロダクト活用支援機能も備えてアップデートし、名称変更したもの。これを使ってKARTE Craftの使い方や機能開発に関する質問を行うと、その回答やコードの改善提案がリアルタイムで行われる。
KARTE Craftの契約プランは、活用規模や用途に応じて「Free」「Growth」「Enterprise」の3つを用意している。Growthプラン以上を契約しているユーザーは追加費用無しでAIによるコード改善機能などを利用できる。
また、金融機関をはじめとした国内エンタープライズ企業に高水準のデータセキュリティおよびガバナンスが求められていることを受け、新たに「日本リージョンオプション」の提供を開始する。
KARTE Craftの導入および活用に際してはさまざまなサポート体制を用意しており、プレイドのカスタマーエンジニアが、やりたいことを実現するためのKARTE Craftの実装方法を支援。さまざまな拡張機能のサンプルコードとコードを解説するコンテンツも提供している。
マーケティング領域での活用だけでなく、KARTE Craftで顧客起点のビジネス変革およびデジタルトランスフォーメーションを推進する場合には、業務オペレーションの改善、IT アーキテクチャの構築、各種データ活用など、さまざまな領域をカバーする経験豊富なパートナー企業による伴走支援も提供可能だ。
KARTE Craftはβ版の提供から9カ月で50社を超える企業が利用するようになっている。利用企業の課題やフィードバックに応じ、KARTE Craftの中心機能である「Craft Functions」にリアルタイム集計用データベース機能「Craft Counter」や固定のグローバルIPアドレスが利用できるようになる機能などを追加し続けている。
Craft Functionsのテンプレート数は60超とリリース当初から10倍に増え、KARTE Craftを使うエンジニアやテクノロジーに強みのあるマーケターにとって、さらに手軽に素早く独自機能の開発ができるようになっている。
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