サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身Marketing Dive

時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンのため、ビールブランドのHeineken(ハイネケン) がコインランドリーとコラボしたユニークなキャンペーンを実施している。

» 2024年05月06日 10時00分 公開
[Aaron BaarMarketing Dive]
Marketing Dive

 Heineken(ハイネケン)は、サッカーファンが24時間営業のコインランドリーでUEFAチャンピオンズリーグを観戦できるようにするユニークなキャンペーンを開始した。「LaundroMatch」と名付けられたこのキャンペーンを実施する韓国では、リアルタイムで試合を観戦するためにファンは早朝にテレビのチャンネルを合わせる必要がある。

韓国のコインランドリーでは今

Heinekenは韓国でUEFAチャンピオンズリーグを早朝に観戦するファン向けに、24時間営業のコインランドリーを終夜のスポーツバーにするキャンペーンを実施している

 UEFAチャンピオンズリーグは欧州発祥であり、実際にゲームが行われるのも最大のファンベースがあるのも欧州だが、アジアにも熱心なファンはいる。 これらの献身的なファンたちは、韓国のスポーツバーが閉まっている午前3時または4時に寝ることを忘れてUEFAチャンピオンズリーグの試合をライブで見るほど一途だ。

 Heinekenは、この問題を回避すべく、韓国で数少ない24時間営業のビジネスの一つであるコインランドリーを、ファンが集い観戦するための場所に変えた。この取り組みに参加するには、韓国最大のコインランドリーフランチャイズの一つであるWashEnjoyの各店舗に設置された洗濯機上の時間限定QRコードをスキャンする。 このコードで、消費者は韓国のスポーツ専門テレビネットワークであるSPOTVの30日間無料登録を利用し、同局で放映されるライブストリームにアクセスできるようになる。SPOTVは、韓国におけるUEFAチャンピオンズリーグ独占放映権を保有している。

 このオファーへのアクセスは、試合開催中のみ可能。QRコードをスキャンすると、洗濯機の形をモチーフにしたSPOTVのランディングページにアクセスできる。キャンペーンは4月10日に開始され、準々決勝と準決勝に合わせたタイミングで行われた。

 Heinekenは長年にわたりUEFAチャンピオンズリーグのスポンサーを務めてきた。Publicis Groupeの広告会社LePubのシンガポール法人と手掛けたこのLaundroMatchは、2024年2月に開始された同ブランドの大規模なUEFAチャンピオンズリーグキャンペーン「真の熱狂的ファンに乾杯(Cheers to the Real Hardcore Fans)」(外部リンク/英語)の一環となるものだ。このキャンペーンでは、ペットにお気に入りの選手の名前を付けるなど、多くのスポーツファンが熱意を示すために全力を尽くす様子が描かれている。このキャンペーンは、サッカーをよりインクルーシブなものにするために、筋金入りのファンであることの意味を再定義することを目指している。

 Heineken韓国法人のマーケティングディレクターであるパク・ギウン氏はプレスリリース(外部リンク/英語)の中で「Heinekenは、『真に筋金入り』のサッカーファンとは、見かけではなく行動で証明されると信じている。 ひいきのチームの試合を見るために夜明け前に目を覚ます人、ペットに推しの選手の名前をつける人、試合中にラッキーソックスを履く人などは、筋金入りと言えるだろう。私たちはアジアにいるそんなファンに報いたかった」と述べている。

 Heinekenは近年のマーケティングにおいて風変わりな方法を採用している。例えばストリートウェア小売業者Bodegaと協業し、インターネットアクセスもアプリも使えない通話機能限定の電話機「退屈な電話(The Borning Phone)」を発売した。ミラノデザインウィークの一環として立ち上げられたこのキャンペーンは、消費者のスクリーンでの時間を削減し、人間とのコネクションを増やすことを奨励するように設計された。

 また、HeinekenのブラジルグループがLePubブラジル法人と共同で、ゲーマーを対象としたブランドのキャンペーン「Not All Nights Out are Out(夜遊びとは外出することだけではない)」の一環として飲料を冷却できる冷蔵庫としても機能するゲーム用PC「TH3 G4M1NG FR1DG3」をデザインしたこともある(関連記事:「ゲーミングPCと冷蔵庫の魔合体 ハイネケンの奇策に“コア顧客”取り込みの極意を学ぶ」)。

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