電通グループのMerkleは、一貫したブランド体験を作成するために人工知能(AI)と人間の相互作用を組み合わせた新たなメッセージングソリューションをリリースした。
電通グループ(グローバルブランド名:dentsu)傘下のデータ駆動型顧客体験管理(CXM)企業であるMerkleは2024年3月21日(米国時間)、エンドツーエンドのメッセージングソリューション「Intelligent Messaging」を発表した。AI(人工知能)と人間それぞれの強みを生かし、チャネル全体で統一されたブランド体験を創造する。
Intelligent Messagingを使うことで、ソーシャルメディアやメッセージングプラットフォームを含むチャット体験を簡単に作成し、カスタマージャーニー全体で常時対話型のインタラクションを提供可能になる。
Merkleのロイヤルティーおよびメッセージングエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジェームス・リース氏はプレスリリースの中で「ブランドは、体験をより個人的に、ショッピングをよりシームレスに、購買経路を短縮する方法を模索しています。当社の新しいグローバルソリューションであるIntelligent Messagingは、既存の計画にシームレスに統合でき、顧客との深いつながりを築き、顧客満足度を向上させ、生涯価値を生み出すことができます」と述べている。
Intelligent Messagingソリューションは、MerkleのCRM&メッセージングにおける6つの主要サービス領域全体にモジュール化される。
dentsuのソリューションイノベーション担当バイスプレジデントであるバル・バカンテ氏は「Intelligent MessagingはメディアとCRMをシームレスに統合し、顧客との相互作用にホリスティックなアプローチを提供する。高度なテクノロジーを活用することで、企業は消費者の好みの通信チャネルで顧客に会い、パーソナライズされた体験を提供できる。それにより、顧客満足度とロイヤルティーが向上し、最終的に改善される」と述べ、「dentsu X、Carat、iProspectとのコラボレーションにより、当社のクライアントであるWilliam Grant & SonsとWWFが、エンゲージメント、コンバージョン、ゼロパーティーデータ収集の向上を実現したことを目の当たりにし、私たちは興奮している」と続けた。
dentsuとMetaは最近、グローバルでMeta Messaging Allianceを形成しており、dentsu、Merkle、およびMetaのクライアントはこれを通じて、「Meta Business Messaging」プラットフォーム全体でα版およびβ版へのアクセス権を持つことができる。dentsuはまた、WhatsApp Businessの最初のグローバルエージェンシーネットワークソリューションプロバイダーでもあるので、dentsuとMerkleのクライアントは、このチャネルの巨大なエンゲージメントとコンバージョンの可能性を活用し、メディア、顧客エンゲージメント、およびサービスを通じたシームレスなカスタマージャーニーを提供できる。
もちろん、Intelligent Messagingは日本の広告主も利用可能だ。同社は「すでにMetaのメディア(Facebook、Instagram、What's Appなど)に広告費を費やしている日本のブランドにとって、特に適切なソリューションです。 米国では、クリックトゥチャットエクスペリエンス(Web上のオンラインチャットサポートサービス)の追加により、広告費用対効果(ROAS)が大幅に向上しています」とコメントしている。
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