企業アカウントによるバレンタインデーキャンペーンが、Xユーザーの関心を集め、多くのリポストにつながった。
SNSマーケティング支援サービスを提供するホットリンクは、Meltwaterのソーシャルメディア分析ツールを活用し、Xに投稿されたバレンタインデーに関するUGC(ユーザー生成コンテンツ)を調査した。調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表している。
2月14日のバレンタインデー当日における「バレンタイン」を含む言及数は、2024年よりも16.6%少ない約305万件、1月15日〜2月15日は約1170万件で、いずれも前年比で減少となった。「バレンタイン」を含むUGC数は当日に約51万件、1月15日〜2月15日には約143万件で、やはり前年と比較して減少した。
なお、1月15日〜2月15日における「バレンタイン」を含む投稿のリポスト回数を分析したところ、上位30件のうち29件は企業のキャンペーン投稿だった。
英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語で、バレンタインデー当日と前後の期間(1月15日〜2月15日)における「バレンタイン」を含む言及数、UGC数を抽出したところ、日本語による「バレンタイン」を含む投稿は英語に次いで多いことが分かった。特に、1月15日〜2月15日の言及数、UGC数の多さは日本語が突出して多かった。
言語ごとに下記のような傾向が見られた。
ホットリンクのデータアナリストである辻元気氏は今回の結果について「UGC数、言及数ともに前年と比較して若干の減少傾向が見られました。しかし、それでも依然としてバレンタインは強力なモーメントであることに変わりはありません。言語別のクチコミ量を比較すると、日本語の投稿が特に多く、日本国内における「バレンタイン」への関心の高さがうかがえます。企業アカウントにとって、このトレンドを活用することは、メッセージを効果的に届ける大きなチャンスとなります。特にキャンペーン投稿が多くリポストされる傾向にあるため、適切なマーケティング施策を打つことでさらなる拡散が期待できるでしょう」とコメントしている。
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