2025年のバレンタインデーに関するX投稿 「リポスト」を生むアカウントとは?ホットリンクが調査

企業アカウントによるバレンタインデーキャンペーンが、Xユーザーの関心を集め、多くのリポストにつながった。

» 2025年03月01日 05時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 SNSマーケティング支援サービスを提供するホットリンクは、Meltwaterのソーシャルメディア分析ツールを活用し、Xに投稿されたバレンタインデーに関するUGC(ユーザー生成コンテンツ)を調査した。調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表している。

 2月14日のバレンタインデー当日における「バレンタイン」を含む言及数は、2024年よりも16.6%少ない約305万件、1月15日〜2月15日は約1170万件で、いずれも前年比で減少となった。「バレンタイン」を含むUGC数は当日に約51万件、1月15日〜2月15日には約143万件で、やはり前年と比較して減少した。

言語別バレンタイン投稿数比較、前後期間では日本語が突出

 なお、1月15日〜2月15日における「バレンタイン」を含む投稿のリポスト回数を分析したところ、上位30件のうち29件は企業のキャンペーン投稿だった。

 英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語で、バレンタインデー当日と前後の期間(1月15日〜2月15日)における「バレンタイン」を含む言及数、UGC数を抽出したところ、日本語による「バレンタイン」を含む投稿は英語に次いで多いことが分かった。特に、1月15日〜2月15日の言及数、UGC数の多さは日本語が突出して多かった。

「バレンタイン」を含むXへの投稿数を言語別に比較(データ提供:Meltwater、分析:ホットリンク)

 言語ごとに下記のような傾向が見られた。

  • 英語:2024年より言及数が増加。バレンタインギフトやセール、企業キャンペーンの投稿が目立つ。
  • 繁体字:2024年とほぼ同水準だが、増加傾向。レストランやチョコレートブランドのプロモーション投稿が中心。
  • 簡体字:2024年と比較して増加。カップル写真やプレゼントの投稿が多く、企業の広告も活発。
  • 韓国語:2024年と同水準だが、1月15日〜2月15日の言及数のみ減少。K-POPアイドル関連の投稿が多く、ファンダム文化が反映されている。
  • タイ語:2024年より言及数・UGC数ともに減少。カップル向けの投稿は依然多いが、一人向けのバレンタイン投稿も一定数見られる。

 ホットリンクのデータアナリストである辻元気氏は今回の結果について「UGC数、言及数ともに前年と比較して若干の減少傾向が見られました。しかし、それでも依然としてバレンタインは強力なモーメントであることに変わりはありません。言語別のクチコミ量を比較すると、日本語の投稿が特に多く、日本国内における「バレンタイン」への関心の高さがうかがえます。企業アカウントにとって、このトレンドを活用することは、メッセージを効果的に届ける大きなチャンスとなります。特にキャンペーン投稿が多くリポストされる傾向にあるため、適切なマーケティング施策を打つことでさらなる拡散が期待できるでしょう」とコメントしている。

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