「9連休効果」「年賀状離れ」他 2024〜2025年末年始に関する調査インテージが調査

インテージが「年末年始」に関する調査結果を発表。海外旅行者数が前年比約2倍に増加するなど、9連休の効果がうかがえる。

» 2024年12月27日 02時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 2024年の年末年始は、12月30日(土)から1月7日(日)までの9連休となり、多くの人が旅行を計画していることがインテージの調査で明らかになった。

年末年始の海外旅行者が前年比約2倍に

 年末年始の帰省や旅行の予定を尋ねたところ、国内旅行は日帰りと1泊以上のいずれも前年並みで、コロナ収束で2023年に伸びた帰省は微減となった。一方で、この期間の海外旅行者数は前年比約2倍に増加した。

 海外旅行者数の大幅な増加は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が薄れ、各国の入国規制が緩和されたことが大きな要因となっている。旅行先TOP3は、「台湾」(20.9%)、「アメリカ合衆国:ハワイ」(19.4%)、「韓国」(16.4%)だった。予算は平均45万3159円で、2024年の夏休みの海外旅行予算平均(44万3058円)とほぼ同水準だった。

年末年始の帰省や旅行の予定(出典:インテージ「年末年始に関する調査」、以下同)

 物価高や円安で年末年始に関する費用全般が「影響を受ける」(「かなり影響する」「やや影響する」の合計)と回答した人は、全体の61.3%に上った。

年末年始に関する費用全般に物価高や円安が及ぼす影響

 年末年始にかけるお金を減らす予定であるものの1位は「年賀状」(10.8%)、2位は「福袋・初売りなどの買い物」(6.4%)、3位は「外食」(5.0%)だった。「年賀状」がトップとなったのは、2024年10月からのはがき料金の値上げ(63円から85円へ)が影響していると考えられる。

年末年始にかけるお金を減らす予定のものTOP5

 具体的にはどのくらいの人が「年賀状」を送るのをやめたり数を減らしたりするのか。前回(2024年1月着)に年賀状を送り、かつ今回喪中でない人は54.6%だったが、今回(2025年1月着)年賀状を「送らない」または「送る数を減らす」人は45.2%で、「同じくらい送る」または「増やす」(38.0%)を大きく上回った。性年代別では女性40代以上で年賀状を「送らない」または「送る数を減らす」人が特に多くなった。

2025年1月着の年賀状の予定
2025年1月着の年賀状の予定<性年代別>

 長期休暇を背景に旅行需要が高まるなど、消費意欲の回復がうかがえる一方で、経済状況を反映して節約志向も見られる調査結果となった。

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