ポータルサイトの集客UPに欠かせないSEO対策 一般的なWebサイトと何が違う？：SEOタイムズ編集部が初心者向けにわかりやすく解説

今回は、ポータルサイトのSEO対策に取り組みたいあなたへ、具体的な方法をわかりやすく解説します。

[谷川祐一，SEOタイムズ]

　ポータルサイトと普通のWebサイト（いわゆるホームページ）は何が違うのか。ポータルサイトにもSEO対策は必要なのか。必要だとしたら、どのようなSEO対策をしたらいいのか――。

　この記事では「ポータルサイトで効果的なSEO対策を行い、成果につなげることができる」内容をお伝えします。

ポータルサイトとは？　一般的なWebサイトとの違い

（画像提供：SEOタイムズ）

以下は、見出しや箇条書きを使用せず、平文でボリュームを元の記事と同程度に調整した校閲結果です：

　ポータルサイトはWebサイトの一種ですが、一般的なWebサイトとは目的が異なります。「ポータル（portal）」は「玄関」や「入り口」を意味し、ポータルサイトはユーザーがインターネットを利用する際に最初に訪れるWebサイトを指します。ポータルサイトの特徴は、多くの情報やサービス、他のWebサイトへのリンクを集約して掲載している点です。例えば、「Yahoo! JAPAN」や「Google」などの検索エンジンもポータルサイトの一種と言えます。

　ポータルサイトと一般的なWebサイトの一番の違いは、その目的にあります。ポータルサイトの目的は、特定のトピックに関する情報発信や、自社Webサイトへの誘導による集客、広告収入や有料コンテンツによる収益を得ることなどです。それに対して、一般的なWebサイトの目的は、自社やブランドの認知向上、商品・サービス情報の提供による集客、そしてユーザー獲得にあります。

　このように、Webサイトは自社サービスの紹介に特化している一方で、ポータルサイトは複数の企業や幅広いトピックの情報を掲載している点が大きな違いです。

　例えば、ある商品について詳しく調べたい場合、その商品を販売しているWebサイトにアクセスすれば詳細な情報が得られます。しかし、その商品を含めて他の商品と比較したい場合、一つ一つのWebサイトにアクセスするのは非常に手間がかかります。ポータルサイトには特定のテーマに関するさまざまな情報がまとめて掲載されているため、ユーザーは一度に多くの情報を比較できるという利点があります。

ポータルサイトの種類

　ポータルサイトにはどのような種類があるのでしょうか。代表的なものを4つ紹介します。

総合ポータルサイト

　天気、ニュース、検索エンジン、株価情報など、さまざまなコンテンツを一か所で提供するWebサイトです。「Yahoo! JAPAN」や「Google」などが該当し、インターネットの入り口として多くのユーザーに利用されています。

企業内ポータルサイト

　企業内で情報を共有するためのWebサイトです。スケジュール管理や社内情報など、業務効率化を目的とした機能や情報が提供されています。アクセス権限は社員のみに限定されていることが一般的です。

口コミ型ポータルサイト

　飲食店やホテルなど、さまざまなサービス・商品の口コミ情報を提供するWebサイトです。代表例として「ホットペッパー」「食べログ」「価格.com」「@cosme」などが挙げられます。ユーザーのリアルな体験をもとにした情報が掲載されており、他のユーザーが参考にできる点が特徴です。

地域型ポータルサイト

　特定地域に関する情報を提供するWebサイトです。地域住民向けの生活情報から観光客向けのスポット情報まで、地域に密着した内容を発信しています。地域型ポータルサイトでは、企業や店舗ではなく行政や自治体が運営するケースも多いです。

　ポータルサイトは、掲載情報やターゲットによって種類が異なります。それぞれの特性を理解し、より効果的なSEO対策を実施しましょう。

ポータルサイトのSEO対策で得られるメリット

　ポータルサイトはECサイトなどとは違い、直接的な売り上げには影響しません。しかし、SEO対策を行うことで集客アップや事業の安定化が期待できます。以下に、ポータルサイトでSEO対策を行うことで得られる具体的なメリットを説明します。

メリット1：お客さまとの接点が増える

　ポータルサイトは、自社の商品やサービスにまだ関心を持っていないユーザーとの接点を増やす役割を果たします。

　SEO対策によりポータルサイトを上位表示させることで、コーポレートサイトでは届かなかった新規ユーザーへのアプローチが可能となります。

　ポータルサイトに掲載する情報は、自社商品の宣伝に限らず、ユーザーに役立つ内容を発信することが重要です。これにより、結果的に自社への関心を高め、認知度の向上や将来的なユーザー獲得につなげることができます。

メリット2：広告収入が期待できる

　ポータルサイトに広告を掲載することで、広告収入を得ることが可能です。SEO対策によって検索結果で上位表示されるようになれば、安定したアクセス数が見込まれます。それに伴い、継続的な広告収入も期待できます。

　ただし、広告収入を得るには、広告主が魅力を感じるような高品質なポータルサイトを構築することが必要です。

メリット3：事業が安定する

　SEO対策を通じて上位表示が可能になると、ポータルサイトへの集客が安定し、結果として事業全体の安定にも寄与します。安定した集客は、企業の成長に不可欠な要素です。長期的な目線でSEO対策を行い、事業の安定化を目指しましょう。

ポータルサイトのSEO対策で意識したい3つのポイント

　ポータルサイトだからといって、一般的なWebサイトと大きく異なるSEO対策が必要なわけではありません。ただし、基本的なSEO対策を丁寧に実施することが重要です。ポータルサイトのSEO対策を行う際は、以下のポイントを意識しましょう。

ポイント1：ターゲットの明確化とニーズの分析を怠らない

　SEO対策では、どのユーザーを獲得したいかを明確にすることが大切です。そのためには、ペルソナ（理想的な顧客像を表す架空のユーザー）を設定しましょう。ペルソナを設定することで、ターゲットユーザーが求めている情報や抱えている悩みを具体的に把握できます。これにより、効果的な施策が立てやすくなります。

ポイント2：ターゲットに合わせたキーワード選定を行う

　SEO対策では、キーワード選定が重要です。適切なキーワードを選ぶことで、検索結果で上位表示され、より多くのユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まります。

　キーワードの選定には、Googleキーワードプランナーなどのツールを活用しましょう。検索ボリュームが多いキーワードは多くのユーザーが関心を持っている反面、競合サイトも多い傾向があります。そのため、検索ボリュームと競争率を考慮しながらキーワードを選びましょう。

　また、競争が激しい場合は、より具体的な「ロングテールキーワード」での対策を検討するのも効果的です。

ポイント3：質の高いコンテンツを作成する

　質の高いコンテンツとは、ユーザーの検索意図に的確に応える内容を指します。ユーザーが検索したキーワードから推測される問題や悩みを、コンテンツ内でしっかり解決できるようにしましょう。これはGoogleが重視する「E-E-A-T」（経験、専門性、権威性、信頼性）にも合致する重要な要素です。

　例えば、ダイエットに関するポータルサイトで「ダイエット　食事」というキーワードで検索してきたユーザーを想定してみましょう。このユーザーは、ダイエットに効果的な食事を知りたがっていると考えられます。単に低カロリーの食事を紹介するだけでなく、栄養バランスや実践の継続性も考慮した具体的な食事プランを提供することで、ユーザーの期待に応えられるでしょう。

　ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツは、SEO対策として非常に有効です。

具体的なポータルサイトのSEO対策4選

　上記で紹介したポイントを踏まえたうえで、以下のような具体的な施策を実施しましょう。

サイト構造の最適化

　Webサイトの構造が最適化されていないと、ユーザーは知りたいことを探すのに苦労し、クローラーもコンテンツを正しく読み込めません。SEO対策に力を入れていても思うような効果が得られない場合は、サイト構造に問題がある可能性があります。

　サイト構造を最適化するメリットは、主に以下の通りです。

• ユーザビリティーが向上する
• クローラーがスムーズに巡回できる
• Webサイトの専門性が高まる
• Webサイトの管理が容易になる

　Webサイトの設計時には、階層を深くし過ぎないことが重要です。

内部対策

　内部対策とは、サイト内の構造、コンテンツ、リンク構造を適切に整備し、検索エンジンからの評価を高める方法です。ポータルサイトのSEO対策では、内部対策にもしっかり取り組む必要があります。

　内部対策には多様な施策が含まれるため、ユーザーにとって使いやすいサイトを目指して計画的に実施しましょう。

外部対策

　外部対策とは自社サイト以外のWebサイトからの被リンクを獲得して、検索エンジンからの評価を高める施策です。

　外部対策は、被リンクの質と量が重要になります。他サイトとのコラボレーションを行ったり、SNSを活用したりと、さまざまな取り組みを行って、質の高い被リンクを獲得していきましょう。

モバイルフレンドリーへの対応

　スマートフォンやタブレットからのアクセスが増加する一方で、PCでのWeb閲覧は減少傾向にあります。この変化により、検索エンジンはモバイルでの見やすさを重視するようになりました。モバイルフレンドリーはSEOに影響するため、多くのWebサイトが対応を進めています。

　デバイス問わず同じWebサイトへアクセスできることはもちろん、モバイル端末でも見やすいように、フォントサイズや行間の調整、テキストの密集を避ける工夫、画面サイズに合わせた画像の用意、端末ごとのコンテンツ量の統一などが必要です。

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　今回はポータルサイトの概要や、必要なSEO対策について解説しました。

　ポータルサイトのSEO対策に取り組んで上位表示ができれば、これまで接点がなかったユーザーにアプローチできたり、広告収入が期待できたりと、さまざまなメリットがあります。

　ポータルサイトだからといって特別なSEO対策が必要なわけではありませんが、他のWebサイトと同様に、基本的なSEO対策を行うことは重要です。

　ポータルサイトの運営にお悩みでしたら、ぜひこの記事を参考にSEO対策に取り組んでみてください。

執筆者紹介

谷川祐一

たにがわ・ゆういち　GMOソリューションパートナー　メディア運営チーム　シニアマネージャー。SEOに特化したサイト制作に従事。さまざまな経験を経て編集責任者（シニアマネージャー）としてSEO初心者向けオウンドメディア「SEOタイムズ」とSNS運用代行サービスの立ち上げをおこなう。ランチェスター戦略をベースとしたSEO戦略の策定を得意としている。

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