読売広告社は、食品ID-POS購買行動データベース「real shopper」のデータから今夏のコメ関連商品等における購買実態を分析した。
読売広告社は、子会社のショッパーインサイトが保有する日本最大級の食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を活用して、食品スーパーにおけるコメなどの購入変化を分析した。その結果、コメが品薄状態となった今夏に、コメの代わりに買われたものの購入傾向やコメの購買状況の変化が見えてきた。
real shopper SMは食品スーパーのID-POSデータを基に生鮮惣菜を含めた全ての食品購買状況を全国規模の買物客単位で分析できるデータベース。主食となり得る商品を25点ピックアップし、トレンド指数(時系列の売上トレンドの傾向を把握する指標。2022年9月〜23年8月の平均月間金額PI値が基準)を分析した。2024年9月は前年同月と比べて「カップライス」「パックご飯」「おかゆ」などのコメ関連商品が、各種の麺類や粉もの、パン類よりも大幅に伸びた。主食類のトレンド指数の前年比上位5品目の指数推移を見ると「カップライス」や「パック白米」は2024年7月から8月の上昇幅が大きく、コメの品薄に伴った代替商品として購入されていた様子がうかがえる。
コシヒカリやあきたこまちなど、一般的なコメとして流通している「うるち米」の金額PI値(Purchase Index:レジ通過客1000人当たりの販売金額指数)推移を見ると2024年1月から緩やかに増加傾向にあり、6月頃から増加度合いが大きくなっている。8月4日週に金額PI値が急上昇しているのは、台風発生や南海トラフ地震臨時情報による消費者の購買状況が影響していると考えられる。
金額PI値の変動における数量および単価の影響度合いを確認してみると、主に数量の影響が大きい。特に2024年8月4日週では数量要因と単価要因いずれもプラスになっており、ダブルで金額PI値を押し上げた。
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