ブシロードのグループ会社であるゲームビズは「アニメビジネスインサイト『データで見る2024年夏アニメの人気維持率』」を公開した。
ブシロードのグループ会社でゲームやアニメ業界のビジネスニュースを提供するゲームビズはエンターテインメント企業のDX推進を支援するSevenDayDreamersと共同で、2024年夏アニメ(7〜9月放送)の注目度維持率に関する調査を実施し、その結果を公表した。
同調査ではシリーズ作品(第2期など)を除いた新作アニメ42作品につき、Googleトレンドの検索量データを基に各作品の注目度の変化を分析したもの(集計期間は放送開始週を1週目として10週目まで)。注目度維持率の定義は以下の通りだ。
注目度維持率=放送週の注目度/初回放送週の注目度×100
2024年夏アニメの平均注目度維持率は1週目を100%とした場合、2週目には78.23%、4週目には48.09%まで低下。その後、わずかに回復する傾向が見られるが、10週目には37.50%まで減少している。これは放送開始時に最も注目を集め、その後徐々に注目度が低下していくという一般的なパターンを反映している。
しかし、各作品の注目度維持率を詳しく見ると、平均を大きく上回る維持率を示した作品もある。10週目時点における注目度維持率上位5作品は以下の通りだ。
順位 | 作品名 | 注目度 |
---|---|---|
1 | 2.5次元の誘惑 | 125.64% |
2 | 負けヒロインが多すぎる! | 101.82% |
3 | 杖と剣のウィストリア | 85.00% |
4 | ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで | 78.05% |
5 | 俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜 | 68.75% |
「2.5次元の誘惑」と「負けヒロインが多すぎる!」のトップ2作品は10週目の注目度維持率が100%を上回っている。つまり、先述した一般的なパターンと逆に、初回放送週よりも注目度が上がっている。
上位5作品の注目度維持率の推移を詳見ると、トップ2作品の注目度には特徴的な動きがあった。「負けヒロインが多すぎる!」の注目度は4週目から6週目にかけて急上昇(114.55%から181.82%へ)し、「2.5次元の誘惑」の注目度は9週目の73.08%から10週目の125.64%へと、大きく回復した。
ゲームビズは考えられる要因として、前者についてはラジオ番組でSnow Man佐久間大介さんが作品を紹介したこと、後者はそのタイミングでゲーム版がリリースされたことを挙げており、放送途中に実施されるプロモーションが有効に働く可能性について言及している。
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