カイロスマーケティングはマーケティングや営業活動のためのCRM群「Kairos3」をアップデートし、データ分析を加速させる機能を強化した。
カイロスマーケティングは、マーケティングや営業活動のためのCRM製品群「Kairos3」の大幅な機能拡充を実施した。
Kairos3は、マーケティングオートメーションツール「Kairos3 Marketing」、営業支援(SFA)ツール「Kairos3 Sales」、日程調整ツール「Kairos3 Timing」を提供しており、見込み客の獲得・管理から営業商談の日程調整、商談記録、クロージングまでを支援する。
今回の機能拡充のメインテーマは「データの分析機能の強化」だ。顧客獲得から受注までの販促活動を横断したデータ分析を強化するための新機能の開発や既存機能の改良を実施した。具体的には、以下の内容をアップデートした。
具体的には、展示会での名刺交換やWebサイトからの資料請求など、自社と顧客(見込み客)が最初に接触したマーケティング施策を記録する機能が加わった。これにより、顧客獲得効率の高い施策や費用対効果の高い施策を可視化し、注力すべき施策の判断がしやすくなる。
また、Kairos3に蓄積された顧客情報を会社情報や商談履歴と組み合わせて、従来よりも詳細な条件で抽出や分析ができるようになった。これにより、次にアプローチすべきターゲットを発見しやすくなる。
さらに、Kairos3では営業活動の段階ごとに受注の可能性を示す「確度」を設定できるが、これまで10%単位で設定していた確度を1%単位で設定できるようにし、より精度の高い売り上げ予測が可能になった。加えて、収集した顧客データを自動解析し、確度をKairos3が提案する機能も実装された。
カイロスマーケティングによれば、今回の機能拡充の背景には「DX人材の育成に寄与したい」という思いがあるという。
DXに着手したものの、ITツールを導入するだけで成果が出ない企業は多い。課題は人材不足にある。ITツールを単に使うだけでなく、データに基づいて業務改善や施策提案を主体的に行える人材がいてこそ、売り上げ向上や組織変革といった具体的な成果が得られる。
カイロスマーケティングは今回のデータ分析機能の強化を通じて、データ活用のハードルを下げ、より多くの企業のDX人材育成を支援し、DXの促進につなげたいと考えている。
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