ウェルビーイング調査 今後最も力を入れたい分野は「身体」、優先度が低いのは?今日のリサーチ

ASAKO サステナラボは、独自の「60のウェルビーイング指標」により生活者の充足度を数値化しました。

» 2024年04月14日 09時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 朝日広告社で“よりよく生きる”をテーマに企業支援を行う研究チーム「ASAKO サステナラボ」は2023年11月、全国の20〜80代男女2800人を対象に「第3回ウェルビーイング調査」を実施しました。同調査では、幸福度や自己肯定感に加え、ASAKO独自の「60のウェルビーイング指標」を用いて生活者の充足度を数値化しています。

 60のウェルビーイング指標は「自分自身」「自身の経済・成長」「生活環境」「周囲との関わり」の4領域12分野から構成され、これを用いることで生活者を多角的に分析することが可能になります。

60のウェルビーイング指標(画像提供:朝日広告社、以下同)

幸福度、自己肯定感は微減の傾向

 充足度を測る12の分野のうち、生活者が最も満たされていないと感じる分野は、回答の多い順に「お金」(25.0%)、「身体」(13.9%)、「心」(11.4%)という結果になりました。

12の分野のうち、最も満たされていないと感じる分野

 より幸せになるために今後、力を入れたい分野を聞いたところ、1番目に力を入れたい分野としては「身体」(27.1%)が最多になりました。以下、「お金」(21.1%)、「心」(18.9%)と続き、先述の現在満たされていないと感じている分野と同様の傾向でした。

 反対に今後力を入れる優先度が低い分野、つまり「12番目に力を入れる」分野は「仕事」が24.6%、次いで「地域・社会」が20.8%、「家族」が13.3%でした。仕事、地域・社会、家族に関することはウェルビーイングにおける優先度が低いことが分かりました。

より幸せな状態になるために今後力を入れたい分野

 幸福度について、普段の生活が幸せだと思うか聞いたところ「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計は66.5%。前回調査の67.8%より1.3ポイント低下しました。男女別では、女性が69.6%、男性が63.4%でした。前回調査同様、女性の方が男性よりも幸福度が高い結果となっています。

普段の生活が幸せだと思うか

 自己肯定感についても聞いています。「自分に価値があると思うか」を5段階で聞いたところ、「とてもそう思う」と「ややそう思う」の合計は45.0%で、前回調査の46.7%から1.7ポイント低下しました。男女別では、女性が46.4%、男性が43.6%で女性の方が自己肯定感がやや高いことが分かります。

あなたは、自分に価値があると思いますか。

 前回調査と比べると女性は2.4ポイント、男性は1.0ポイントの低下で女性の方が下落幅が大きい結果となりました。

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