「バーチャルヒューマン」がオウンドメディアでおもてなし 電通デジタルが目指すビジョンオウンドメディアを「企業の顔」に

電通デジタルは、対話によって情報を提供する「バーチャルヒューマン」を活用したオウンドメディアサービス提供への取り組みを開始した。

» 2024年03月22日 09時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 電通デジタルは2024年3月14日、「バーチャルヒューマン」を活用した次世代オウンドメディア「Owned Human」の実用化に向けた取り組みを開始すると発表した。AIを活用して企業のマーケティング活動を総合的に支援するサービス「∞AI」の一貫として、協業企業と実証実験を繰り返しながら実現を目指す。

店舗スタッフが苦手な消費者が喜ぶ?

 Owned Humanは顧客とのリアルタイムな音声対話を可能とする“高度な人間性”を備えたバーチャルヒューマンを活用し、ユーザーと企業とのインタラクティブなコミュニケーションを実現する。

 バーチャルヒューマンは、リアルタイムの音声対話からユーザーが意図する文脈を理解し、ユーザーに必要な情報を届ける。従来のオウンドメディアは一般的に、ユーザーが情報を検索してサイトと情報を見つけ出す構造で、企業からの一方通行な情報発信になってしまうことが課題だった。これに対してOwned Humanは、人と話すような情報アクセスを目指す。

 従来実店舗における店舗スタッフとの対話に抵抗があったようなユーザーもバーチャルヒューマン相手であれば気を使わず徹底的に対話できる。バーチャルヒューマンの人格やデザインはニーズに合わせて自由に変えられるため、バーチャルヒューマンは「企業の顔としてブランディングの重要な役割を担う存在になる」と電通デジタルは考えている。

 今後は、電通デジタルが持つ顧客デザインの専門性と実績を基に、実証実験を通じて企業のOwned Humanの構築を支援する。「高度なパーソナライズの実現」「良質な顧客体験の提供」「継続的なモニタリングや微調整」を実施し、検証とアップデートを重ねながら実用化を目指す。

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