ホットリンクは、X(旧Twitter)に投稿されたバレンタインに関するUGCについて調査しました。
SNSマーケティング支援サービスを提供するホットリンクは、同社が提供するソーシャルリスニングツール「BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長」を使ってバレンタインデーの時期におけるX(旧Twitter)のデータを分析し、Xに投稿されたバレンタインに関するUGC(ユーザーが生成したコンテンツ)について調査しました。同調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表しています。
2024年の2月14日の「バレンタイン」を含む言及数は約291万件、1月15日〜2月15日は約1336万件でした。いずれも直近4年間で最多を記録しています。一方、「バレンタイン」を含むUGC数はバレンタイン当日が約53万件、1月15日〜2月15日が約163万件で、いずれも直近4年間で最少となりました。
「バレンタイン」を含む投稿のリポストランキングを見ると、2024年はトップ30の全てが企業アカウントによるキャンペーン投稿となりました。これまでもリポストの大多数は企業アカウントが占めていましたが2024年は過去4年間で初めて完全制覇した形です。
「バレンタイン」を含むUGCの中で、「もらった」「いただいた」などのキーワードを含むものを「もらった側」、「あげた」「渡した」などのキーワードを含むものを「あげた側」と分類すると、2024年2月14日における「バレンタイン」に関するUGC数53万4290件のうち、もらった側は9660件、あげた側は1万2750件となりました(いずれもサンプリングデータを10倍にした件数を記載)。
さらにその中から、誰に対してあげた/もらったのかを「恋人」「家族」「友達」「学校・職場・同僚」「自分」「推し」6つのキーワードで分類すると、もらった側、あげた側のいずれも、「自分」が最も多い割合となりました。
同調査を担当したホットリンクのアナリスト辻元気氏は「データからもわかる通り、バレンタインなどの一般的なモーメントは、多くの企業がキャンペーンを実施し、SNS上で盛り上がりを作ります。一方で、UGC数の減少から、ユーザーの関心が薄れている可能性や、このような大きなモーメントでのキャンペーンに慣れてしまっている可能性も考えられます」とコメントしています。
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