LMIグループが実施した「個人情報取得における意識調査」の結果です。
リアル店舗向けのDOOH(デジタル屋外広告)サービス「AdCoinz」を提供するLMIグループは、全国の18〜60歳の男女600人(18〜25歳<Z世代>、26〜42歳<ミレニアル世代>、43歳〜60歳<X世代>の各200人)を対象に、「個人情報取得における意識調査」を実施しました。
インターネット上で「おすすめ広告」が表示されることについて、「うれしい」「どちらかと言えばうれしい」と回答した人は全体の55.0%でした。世代別に見るとZ世代は過半数以上の60.5%、ミレ二アル世代は56.5%が「うれしい」「どちらかと言えばうれしい」と回答したのに対し、X世代の過半数である52.0%は「どちらかと言えば不快」「不快」と回答しました。一方、インターネット上で意図せずに個人情報が取得されることについて「気にする」と回答したのは全体の65.3%でした。
上記の質問で「気にする」と回答した人にその理由を聞くと、全体で最も多かったのは「個人情報取得がどのように使われているか分からないから」(78.3%)でした。世代別では、Z世代とミレ二アル世代で最も多かったのが「個人情報取得がどのように使われているか分からないから」だったのに対し、X世代は「ターゲティング広告に追いかけられることが不快だから」(85.9%)が最多となりました。
個人情報を取得されないための対策として全体で最も多かった回答は「Cookieを許可しない」(48.0%)でしたが、世代別ではX世代を中心に「対策をしたことがない」と回答した人も少なくありません。また、Z世代では「ブラウザをシークレットモードにする」回答した人が36.9%となりました。
Cookieの同意を求められたとき、「どんな場合でも同意する」と回答した人は全体のわずか9.8%、一方で「どんな場合でも同意しない」と回答した人は全体の13.8%でした。Cookieの同意の理由として多い理由はサイトの利用や、サービスの利用、お得なクーポン発行などでした。
一方、リアル店舗における個人情報については、お得な情報が入手できる場合において「個人情報を提供しても良い」「どちらかと言えば良い」と考える人が61.9%という結果になりました。リアル店舗にて個人情報を提供して良いと考える理由として、最も多かったのは「クーポンやお得な情報が入手できる」(75.2%)で、次いで「今後もお得な情報が手に入りやすそうだから」(41.5%)という結果になりました。
近年の個人情報保護意識の高まりを受け、改正個人情報保護法の施行など、規制強化が進んでいます。技術面でもWebブラウザ提供各社がサードパーティーCookie廃止の方向で一致しているのはご存じの通りです。
同意のない個人情報取得が難しくなる中で、広告主としては消費者にきちんとした見返りのある手法を模索する必要があると言えそうです。
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