今週は、データ結果の仮説設計や分析を生成AIがサポートする機能や博報堂DYメディアパートナーズとBitStarの資本業務提携、ゲーム内音声広告などのニュースを紹介する。
デジタルマーケティングやCXに関する気になるニュースを最近のリリースからピックアップして紹介する。今週は、ヤフー・データソリューションのデータ結果の仮説設計や分析を生成AIがサポートする機能を試験導入に関するニュースなどの話題を取り上げる。
LINEヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービス「ヤフー・データソリューション」は、検索データをはじめとしたYahoo! JAPANが持つビッグデータをWebブラウザで調査、分析できるサービス「DS.INSIGHT」を提供している。今回、同サービスにOpenAIの生成AIを利用してデータ結果の仮説検証や分析を支援する機能を追加し、試験導入を開始した。
DS.INSIGHTは従来、検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアの生活者情報や店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」、上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」という4つの機能を提供してきた。
今回試験導入した機能は、DS.INSIGHT Peopleにおいて、特定のキーワードと共に検索されているキーワードをマッピング形式で表示する「共起キーワード」機能。特定のキーワードを検索している人が、その検索前後に検索したキーワード、時系列キーワード機能で検索したいキーワードを入力することで、AIによる分析結果を表示する。(2023年10月24日)
博報堂DYメディアパートナーズは、ソーシャルメディアマーケティング事業などを展開するBitStarと資本業務提携を締結した。提携により、BitStarの持つデータ、テクノロジー、インフルエンサーマーケティングに関する知見を活用して、運用型インフルエンサーマーケティングソリューションの強化を図る。さらに、同社の強みである広告の統合プランニングに、運用型インフルエンサーマーケティングソリューションを組み合わせることで、提供価値の強化を目指す。BitStarは「BitStar Database」という160万アカウントのソーシャルメディアベースや、インフルエンサーキャスティングのSaaS「BitStar Match」などを運営する。データ活用を得意とし、企業によるソーシャルメディア運用を支援している。(2023年10月25日)
オトナルは、スマートフォンのゲームプレイ中に音声広告を配信する新サービス「GainAds」を広告主と広告代理店向けに提供開始した。GainAdsは、ゲーム内に音声広告を配信するアプリゲーム内音声アドネットワークだ。ゲームをプレイしながらラジオ広告を聴くような広告体験ができる。ゲームを中断せずに広告が配信されるため、プレイヤーの満足感と広告効果を両立できるという。従来の動画やバナーといったゲーム内広告は、表示の際にゲームが中断されるため、広告主に対する悪印象にもつながりかねないという問題があった。GainAdsでは音声だけでなく、タップのできるCTA(Call to Action)ボタンを、ゲームプレイを邪魔することなく同時に表示することで、プレイヤーの印象を損なうことなく、広告表示できるようにする。また、ユニークな広告体験を実現していることで、クリック率や完全視聴率を高める効果があるという。(2023年10月25日)
シンフォニーマーケティングは、パートナーであるON24が提供するマルチコミュニケーションプラットフォームを活用した「B2Bマルチコミュニケーションサービス」の提供を10月2日より開始した。シンフォニーマーケティングの30年以上にわたるB2Bマーケティングの経験と実績に基づくコンサルティングと、動画やホワイトペーパー、ウェビナーなどのコンテンツと、ファーストパーティデータの一元管理をおこない、パーソナライズによる顧客のインテント(興味・関心)の獲得を実現するON24のマルチコミュニケーションプラットフォームの活用によって、ABM(アカウントベースドマーケティング)の取り組みをサポートする。(2023年10月25日)
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