小売業者が提供する広告サービスは、購買により近い接点として高い効果が期待される。だが、マーケターがそこに出稿する理由は必ずしも積極的なものとは限らないようだ。
買い物客にリーチするために店舗やデジタル棚に依存しているパッケージ商品企業のマーケターは、リテールメディアネットワークが、FacebookやGoogleが“ウォールドガーデン(Walled Garden:壁に囲まれた庭)”を築いてデジタル領域を支配するようになったのと同じ道を歩むリスクを危惧している。小売業はリテールメディアの効果について広告主であるブランドに対して説得力ありげに売り込むが、自社データの詳細については公開していない。「その結果、透明性が失われる」と一部の専門家は言う。
編注:本稿は「一人勝ちの『リテールメディア』にブランドが意外と不満な理由」の続きです。
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