伝統ある自動車メーカーもEVの領域ではテスラへの挑戦者に他ならない。手ごわいライバルに勝つため、レガシーメーカーは長年培った「ブランド」の力を武器に新しいマーケティングに挑もうとしている。
2022年に自動車メーカーがEV(電気自動車)へ一気にシフトするという議論は、気候変動問題に動機付けられている。ただし、そうした崇高な使命がマーケティングメッセージに反映されるとは限らない。厄介な社会問題に率先して取り組むことは、近年のブランドには一般的になっている。だが、自動車メーカーに関して言えばそれはリスクでもある。EVの普及を促進する上で感じるプレッシャーは、SNSで得られる称賛よりも大きい。
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