対Amazon包囲網も? ポストCookieにおけるCriteoの勝算Marketing Dive

Criteoが3億8000万ドルでIPONWEBを買収する。サードパーティーCookie廃止はアドテク企業にとって逆風ではあるが、彼らもただ手をこまねいているわけではない。

» 2022年01月28日 07時00分 公開
[Peter AdamsMarketing Dive]
Marketing Dive

 2021年12月9日のニュースリリースによれば、CriteoはアドテクプラットフォームのIPONWEBを3億8000万ドル相当で買収するための独占交渉に入った(編注:同年12月22日に両社間で買収条件に合意)。現金3億500万ドルと自己株式7500万ドルから成るこの取引は、規制当局の承認とフランス労使協議会によるレビューを待って、2022年の第1四半期に成立する見込みだ。この取引によりCriteoは、IPONWEBのDSPおよびSSPを活用し、サードパーティーCookie廃止後のオーディエンスターゲティングにおけるファーストパーティデータの拡張を促進させることを狙う。

 2001年に設立され英国を拠点とするIPONWEBは、プログラマティックメディアのインフラストラクチャを構築する上で重要な役割を果たしてきた。同社は北米、欧州、アジアのオフィスに400人以上の従業員を擁する。Criteoは今回の買収により、サードパーティーCookieの効果的な代替手段となるソリューション提供の競争において、有力候補と位置付けられることになる。

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