2021年ホリデーシーズンにおける米国オンライン消費額、サプライチェーン危機にもかかわらず過去最大を更新今日のリサーチ

「Adobe Digital Economy Index」によると、米国の2021年のホリデーシーズンにおけるオンライン消費額は過去最高の2040億ドル(約23兆5348億円)。

» 2022年01月18日 13時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 Adobeは、2021年のホリデーシーズン(11月1日〜12月31日)の米国における最終的なオンライン消費額を発表しました。これは同社が2020年4月より毎月公開しているデジタル経済指標「Adobe Digital Economy Index」で明らかになったもの。分析は、米国の小売サイトへの1兆回以上の訪問、1億個のSKU、18の製品カテゴリーをカバーするAdobe Analyticsのデータに基づいたもので、その規模は他社が手掛ける同種の指標の中でも最大級です。

 2021年のホリデーシーズンにおけるオンライン消費額は前年比8.6%増の2045億ドル(約23兆5348億円)で、前年に引き続き過去最大を更新しました。1日の消費額が30億ドル(約3461億円)を超えた日数は過去最高の38日間で、2020年の25日間から大幅に伸長しました。

 貿易港の混雑や貨物の遅延、海外生産の中断など、サプライチェーンの課題が深刻化する中でもオンラインショッピングへの需要は衰えません。今回のホリデーシーズンで、消費者がオンラインで目にした在庫切れのメッセージは60億件を超えました。これは、2019年のホリデーシーズンと比較して253%増、前年同期比では10%増となっています。

米国のホリデーシーズンにおけるオンライン消費額の推移(出典:Adobe)

オンライン消費は記念日イベントから日常へ

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