巨大りんごと姫りんご? 「Apple to Apple」とは言えない格差がさらに拡大中。
英語では同じものを比較する際に「Apple to Apple」という表現を使うことがあります。しかし、現在世界で最も市場価値のある巨大企業においては、経営トップと平均的な従業員の給与には巨大りんご(ギネス認定された「スタークジャンボ」などを想像してください)と姫りんご(イヌリンゴ)くらいの格差があるようです。
2022年1月上旬にAppleが米証券取引委員会(SEC)に提出したドキュメント(外部リンク/英語)によると、スティーブ・ジョブズ氏の後任として2011年にAppleのCEO(最高経営責任者)に就任したティム・クック氏の努力は盛大に報われた模様です。クック氏の2021年の給与は何と9870万ドル(約114億円)にまで膨れ上がりました。そのうちの8200万ドル相当が株式報酬によるもので、前年の7倍ほどに「爆増」しています。一方、ドキュメントに記載されているように、2021年における同社従業員の報酬総額の中央値は6万8254ドル。CEOと従業員の給与差は1447対1という驚異的なレベルに達しています。
この数字を米国の名だたる巨大企業(S&P 500)と比較したのが、以下のインフォグラフィックです。
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